今日から新紙幣の発行です。

 

日本銀行が2004年以来20年ぶりにデザインを一新した3種類の新紙幣の発行を始めました。

 

一万円札は「日本の資本主義の父」と称される実業家の渋沢栄一、五千円札は津田塾大学創始者の津田梅子、千円札は破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎の肖像が描かれています。紙幣の刷新は2004年11月以来約20年ぶりですが、一万円札は1984年に聖徳太子から福沢諭吉になった時以来、約40年ぶりのことです。

 

新紙幣は偽造防止のため、世界初となる3Dホログラムを表面に施し、お札を左右に傾けると肖像が回転しているように見えます。これは技術発展に伴う進化として、非常に有効であると思います。

 

しかし問題はデザインです。グローバル化などと言い、漢数字が小さく、アラビア数字が大きいデザインになっています。これは疑問です。どこの国の紙幣なのでしょうか。日本銀行券ですので、日本らしいデザインにしてほしかったと思います。まったくイケてないデザインです。このようなところからも、日本人の誇りが失われるような気がしてなりません。聖徳太子の一万円札が非常に日本らしくカッコいいデザインだったと思います。

 

もう一つは人選です。五千円札の津田梅子ですが、五千円札は女性を使うことが既定路線だった感が否めません。大学を作ることがそんなに評価されることでしょうか。もちろんすごいことではありますが、それなら大学の設立者は全員紙幣の肖像になってしまいます。私は新渡戸稲造の五千円札が好きでした。

 

新紙幣の発行はめでたいことですが、日本の誇りが失われる残念さもあります。

 

しかし今後おそらく20年はこの紙幣が使われるでしょう。これらの紙幣と共に、私も日本人として経済活動をしていきます。