今から15年前の2006年に書かれた本です。

 

 

ご存じの通り、第一次安倍政権はわずか一年で終わりを迎えます。当時の私は小学生でしたので政治のことは全く分かりませんでしたが、今なら当時の安倍首相がやろうとしていたことがよく分かります。そしてそのことが反日左翼にとってどれだけ憎かったかも…。そしてそんな人たちに降ろされるように、第一次安倍政権は終焉を迎えました。

 

この本が書かれた当時、安倍氏は官房長官を務めていました。官房長官として9・11同時多発テロに端を発するイラク戦争、少子高齢化社会を見据えた年金改革、ナショナリズムに関する議論。そして北朝鮮による拉致問題にどう対処したらよいのかということを述べながら、安倍氏自身の政治哲学が綴られていました。

 

第一次安倍政権では、教育基本法の改正と防衛庁の防衛省昇格が大きな仕事だったと私は思います。そしてそれらの改革が反日左翼の反感を買いました。安倍氏は後に「総理大臣になったからと言ってやりたいことが全て実現できるわけではない。2割か3割実現できたらいい方だ」とおっしゃっていました。後にこの時の反省から、歴代最長の第二次安倍政権が誕生します。

 

後日、本ブログで、第二次安倍政権発足の際に書かれた『新しい国へ』の記事を書こうと思います。お楽しみに。