昨年は武漢肺炎の影響で中止されたセ・パ交流戦が今日から開幕です。

 

近年は交流戦や日本シリーズにおいて、パ・リーグがセ・リーグを圧倒しているのが現状です。交流戦でセ・リーグチームが最後に優勝したのは、2014年の巨人が最後です。2005年に始まり今年で16回目を迎える交流戦ですが、過去15回中セ・リーグチームが制したのは巨人2度、ヤクルト1度の3度だけです。それほど近年はパ・リーグチームの強さが際立っています。

 

この強さの違いは指名打者(DH)の有無が関係しているという人が多いですが、私はそんなことは関係ないと思っています。セ・リーグにもDH制を取り入れろと言う意見もありますが、私は大反対です。交流戦や日本シリーズでは、原則本拠地チームに合わせていますが、その違いが面白さだと思います。昨年の日本シリーズでは、巨人の原監督が全試合DHに賛同してその通りになりましたが、何を考えていたのか理解に苦しみました。セ・リーグチームがDHを使うことは、控えレベルの選手を一人スタメンにしなくてはならないということです。パ・リーグチームにDHを使わせないことは、レギュラーレベルの選手を一人スタメンから外せるということです。これでは圧倒的にパ・リーグチームが有利となります。実際巨人はソフトバンクに4連敗で日本一を逃しました。

 

そもそも私はDH制度自体に疑問があります。まず野球は9人のスポーツだという前提が崩れているからです。そして打撃専門のような選手が現れ、守備の練習をしなくなる選手や球児が生まれると思います。野球は打撃と守備の両方をやるから野球なのだと思います。特に前者の9人のスポーツという前提が崩れることは大問題だと思います。

 

今年の交流戦は例年通り本拠地チームに合わせたルールで行われます。私は期待を込めて今年は巨人が交流戦優勝をすると予想しています。