「イージー・ライダー」 | natumiの書棚

「イージー・ライダー」

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「イージー・ライダー」


1969年アメリカ公開


キャスト


デニス・ホッパー:ビリー
ピーター・フォンダ:ワイアット(キャプテン・アメリカ)
ジャック・ニコルソン:ジョージ・ハンセン


音楽 ザ・バーズ


「メキシコからロサンゼルスへのコカインの密輸で大金を得たワイアット(キャプテン・アメリカ)とビリーは、金をフルカスタムされたハーレー・ダビッドソンのタンク内に隠し、カリフォルニアからマルディグラ(謝肉祭)の行われるニューオリンズ目指して旅に出る。
農夫の家でランチをご馳走になったり、ヒッチハイクをしていたヒッピーを拾って彼らのコミューンへ立ち寄ったりと気ままな旅を続ける2人。
しかし旅の途中、無許可で祭りのパレードに参加したことを咎められ留置場に入れられる。
そこで二人は弁護士ハンセンと出会い、意気投合する。
そして、ハンセンの口利きで釈放された2人は、ハンセンと共にニューオリンズに向けての旅を続ける。
しかし、「自由」を体現する彼らは行く先々で沿道の人々の思わぬ拒絶に遭い、ついには殺伐としたアメリカの現実に直面する」
wikipediaより引用。


劇中に登場するバイクは、1969年型ハーレー・ダビッドソンでエンジンはパンヘッドと呼ばれるタイプ、排気量は1200ccである。
リアはリジットでサスペンションが無い。
ワイアットが乗っているチョッパーは、前輪ブレーキが装備されていない。
劇中で登場していたマリファナは本物を使用していた。
製作会社(ピーター・フォンダが設立)倒産と版権不継承によりパブリックドメインとなった(このため、英語版ローカルにフェアユース扱いながら高解像度のスクリーンショット、英語版とウィキクオートに台詞の抜粋が収録されている)。
また、オリジナルマスターが暫く行方不明となり存続が危ぶまれたが、その後発見され、DVD化する。音楽は全米2位となったステッペンウルフの「Born To Be Wild(ワイルドで行こう)」、バーズやジミ・ヘンドリックスの楽曲などを用いる。
wikipediaより引用。


デニス・ホッパー氏は5月29日にがんにより亡くなられました。
哀悼の意味を込めて。


この映画は私にとってとても大切な映画で、何度観賞しても最初の驚きが褪せない映画です。
ビリーとワイアットのロードムービーの場面も印象深いものがあるけれど、やはり終盤の、当時のアメリカの暗部と2人の意識とのギャップに驚く。
アメリカというものを教えられた映画だと思います。
ラストの衝撃に繋がる場面がとても淡々とごく当たり前に流れて、だからラストはとても心に残る。


私はこの映画でハーレーというバイクを知り、チョッパーという形式を知りました。
まだ子どもだった私が、TVで見ていたアメリカと本当のアメリカは違うんだ、そう感じて、これ以降ベトナム戦争について積極的に調べ、その当時の世界情勢について調べ、そして現在の私に繋がっている。
だから、この映画は私にとって思考を教えてくれた、分岐点のような映画です。


デニス・ホッパー氏が昨年前立腺がんだと報じられ、今年1月に末期状態であると報じられた時に、奇跡を願いました。
辛いです。
個性的で存在感があって、とても素晴らしい俳優さんでした。
謹んでご冥福をお祈りします。

そして、自分で調べるということを私に教えてくださって、ありがとう。