これに納得できるか? | カキポンの日常ブログ

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現在10歳の子育て中のお父さん(46)。コーチングや発達理論を学び、子育に活かした話や、日々の出来事などを書いてます。

えー、今「考えることの科学」という本を読んでいます。
内容的には思考がうんらたらかんたら、ってやつで
以前紹介したファストアンドスローに似たやつです。

そこで三囚人問題というのが紹介されてました。
ベイズ理論という統計学的な正解を聞いても
なんだか納得行かない、という話です。

ちなみにAmazonレビューでもこの件書いてる人多くて
興味あった。

三囚人問題

三人の囚人、ABCがいる。三人とも処刑されることになっていたが
なんのかんので一人に恩赦が出されることになった。
その囚人は誰か、決まったが、囚人自身は知らされていない。
そこで囚人Aは結果を知っている看守に聞いた

「BとCのうち、どちらかは必ず処刑されるのだから、
 処刑される一人の名前を教えてくれても、
 私に情報を与えることにはならないだろう。
 一人を教えてくれないか?」

看守は、まあいいだろうと答えました
「Bが処刑される」

これを聞いた囚人Aは
「やったぞ、はじめ自分は助かる可能性は1/3だったが
 今や助かるのはCか自分かだけになった。
 助かる確率は1/2に上がった」

さて、実際看守の答えを聞いたあとの
囚人Aが助かる確率はいくらだろうか?


という問題。
どう思いますか?

一応私は確率に結構強く、ベイズ理論もなんとなく納得できる感覚を持ってる
という前提で、元々の1/3から変わっていないと思いました。
ベイズ理論的答えも1/3です。

正解も1/3なのですが、どうも一般には

「いやいや囚人Aが言うように1/2だろう」

と思えて仕方がない人が多いらしいです。

私はベイズ計算しなくても、1/2はなんか違和感を感じます。
それお前騙されてるよ、みたいなw
だって看守の答えは情報として無価値ですから
どう考えてもそれを聞いたからって状況は変わってない。

と、いうのが第1問目。
著者の市川さんも、看守の答えは意味が無い、で納得できると書いてます。
さて、それを踏まえて、更にひねりを効かせた問題。
これが納得しづらい、らしい。



変形三囚人問題

ABC死刑、一人恩赦。
しかし、恩赦が出される確率は、それぞれ1/4、1/4、1/2。
囚人Aはまた看守にBかCか聞いたところ
Bが処刑されると教えてくれました。
 *看守は嘘つかない、
  囚人BCが両方共該当した場合はどちらかを1/2確率で答える

この情報を聞いた後、囚人Aが恩赦される確率はいくらか?

という問題。
先ほどの理屈で言えば、1/4のままですが。
ベイズ計算をすると1/5になります。
つまり情報を知ったことで、確率が”下がる”のです。

一般的にこれがどうにも納得いかないらしいw

さっきの理屈で言えば、同じだし
よしんば変わるとしても、下がるってなんやねん!
と感じるようです。

ベイズ計算して1/5出せる人も、計算上はそうなるが
やっぱり納得がいかない・・・・という感じらしい。
著者の市川さんも、感覚的答えと、ベイズ理論の答えがマッチしないようです。

でまあ、本では図を書くと、少し納得感が得られる・・・
という話に続くんですけども

みなさん、このケースで確率が下がるっていうことに
納得いきますか?


私はわりと、納得いきます。
1/5かは計算しないとわかりませんが、
まあ下がり傾向じゃねーかなあ
という感覚があります。

いきなりこの応用だされたら、うーん・・・と悩みそうですが
前提の基本問題やった後だと
どう考えも下がるわ。
と思えます。

いかがでしょう?