先生、
私は昨日、久しぶりに金曜の終電に乗りました。
地方出身の私は未だに都会のあの混雑した感じに慣れることができません。
年度末最後の金曜日ということもあり、
ホームには終電を待つ人が大勢いました。
突然、私の目の前にいた男性の体がぐにゃりと歪みました。
幸い男性はホームに転落することはありませんでしたが、
心がひやりとしました。
私と同じように男性の異変に気づいた若者がいました。
20歳くらいの男性。
彼は自分の荷物を彼女に渡し、いつまた男性が崩れても支えられるよう
男性に少し近づきました。
この世界はまだまだ捨てたものじゃない。
目の前の命を無差別に守ろうとする、そんな光景。
私はその光景になんだか少し救われました。
若者に助けられたのは、
ホームに落ちそうだった男性ではなく、
全てを近くにいながら見つめることしかできなかった私、
だったのかもしれません。
人の思いや行動は連鎖する。
思いがけないところで波紋をよぶ。
sa.
