認知症の進んだ母 | 在宅介護から特養への日々

在宅介護から特養への日々

一人暮らしの母が83才で脳梗塞で倒れ半身麻痺になり車椅子生活になり、施設は断固拒否のワガママな母を引き取り同居。姉は介護拒否で音信不通。
介護離職して家族に助けてもらいながら在宅介護を8年。
2024年5月から特養ロングステイ。

私をヘルパーさんと間違えてかトイレ介助で「おおきに、おおきに。」と言う。


母から聞いたことの無い言葉。


「関西弁は言葉が汚いから大嫌い!」と言って嫁いで大阪に来てから70年にもなるのに標準語と思い込んでるアクセントで生活してきた母。


自然と身についた関西弁は数多くあるくせに標準語で話してると思い込んでるフシがある。

姉も同じで二人して標準語と思い込んでる言語を発していた。


関東に一度も住んだことの無い母と姉なのに、いいとこ育ちは標準語と思い込んでた二人。



母は田舎育ちやから方言を隠す為に標準語しか使えなかったんだと理解は出来るけど、生まれた時から大阪のくせに関西弁を下に見る姉は母と双子くらい性格が似てるお嬢様ぶりっ子やったなあ。



そんな母もデイやショートでは周囲と合わせて喋ってるのか、「おおきに」には驚いたけど、それよりも驚いたのがそれが私に発した言葉ということ。



認知症が進んできてる最近の母。


頭を下げることなど無かったのに母から発する「おおきに」に何とも言えない気持ちになった。


あと少しでロングステイ。



可愛い年寄りになって施設で過ごして欲しい。



感慨にふけってたら机をカンカンと叩く激しい音が母の部屋から聞こえてきた。



マッサージ器の電源が入ってなかったらしく、孫の手で机をガンガン叩いてる。



ナースコールが目の前にあるのに苛立つ時は何事があったかと思うような音を出して私を呼ぶ。



記憶が娘に切り替わったのね😓