夕べショートステイ先にいつものように寝る前のお休みの電話をかけた時、徐々に涙声になり始めた母。
「晩御飯は何を食べた?」
「パジャマに着替えた?」
「トイレの時はスタッフさんに声かけしてよ」
そんないつもの他愛のない電話内容なのに、徐々に声が途切れてくる。
何かあったのかと心配になる。
心配になるけど何があったかは聞かない。
聞けば私の心が沈む。
私の心が沈んだら不安にかられて体調不良に陥る。
そんな繰り返しの8年目の冬に入所に向けて動き出してるのに、母の涙声だけで心が揺れる。
母の涙と悲嘆で決めた8年近く前の同居。
介護も出来ないお金も出さないと言い切った姉との訣別。
仕事と健康を失っても母の介護だけは代わりの無い日々。
これから始まる娘の出産や孫の世話と母の介護を抱える事は絶対に無理だから、心を鬼にして何も聞かずに電話を切る。
私が母の涙に弱い事を母が一番知ってるから、母は私の前でだけ泣く。
私は家族の前では泣けない。
家族に心配をかけることが一番辛い。
この8年、母の前でも泣けなかった。