「お母さんは書けないから!」と言って、唯一連絡をくれる元同僚からの暑中見舞いの返信を放置する。
右手でご飯も食べるし歯も磨く。
好きな珈琲も飲むしお饅頭も器用にフォークで食べる。
テレビのチャンネルだってBSのボタンまで使いこなして好きな番組を見る。
リハビリの計画書にもちゃんとサインしてる。
そのクセ私に書かせる。
どんなにヘタな字でも本人からの返信でないと味気ないのにと思うんやけど、結局母の写真を添えて封書で元気に暮らしていますと送る。
連絡をくれる親戚にも同じ。
電話をかけるように勧めてもかけない。
そのくせ携帯電話は肌身離さず持ち歩く。
弟や姉にも自分から連絡はしないくせに便りは待っている。
この7年、母の携帯に電話がかかることはほぼ無い。
弟からは私に連絡があって母に電話を代わることがたまにある程度。
親子関係も友人関係も全て母が蒔いてきた種。
自分の老後への反面教師にしないとアカンと、母を見てつくづく思う。