よく仕事や勉強をする上で良いと言われていることが精神論ではなく脳の仕組みから見て理にかなっているということが分かりやすく解説されています。


脳に二つのクセがあると分かっているだけでも「今の自分は考えが偏っていないか?」と考えるきっかけになって良いです。


その脳のクセとは「自己保存(脳は自分を守ろうとする)」と「統一・一貫性(脳のは統一・一貫性を保てなくなるような情報を避けようとする)」です。


よく、「嫌だ」「疲れた」等の愚痴を言うべきではないとされていますが、これは脳のパフォーマンスを低下させているそうです。


なぜなら、マイナス感情のレッテルを貼られた情報は、脳が積極的に動かなくなるため、しっかり理解できず、思考が深まらず、記憶もしにくくなるからです。


脳のA10神経群というところに感動を司る「尾状核」があり、気持ちを動かすことができると判断力と理解力が高まるそうです。


見てワクワクするようななりたい状態の写真や絵を目に触れやすくしておくのが良いのはこのためなんだなと納得しました。


脳には「自己報酬神経群」という情報が思考になる通路でご褒美を与えられることによって機能する神経細胞群があるそうです。


このご褒美というのは、達成・貢献といった脳が嬉しいと感じることです。

自己報酬神経群を働かせるのは「ご褒美が得られそうだ」という期待です。


つまり「できた、終わった」と思った瞬間、自己報酬神経群が「もうこのことは考えなくても良い」と判断します。


例えば、仕事や勉強で「だいたいできた」とほっとすると途端に能率が下がるというものです。

その為、もう少しで終わりそうなときに「ここからが本番だ」と考えると脳の働きを維持できるということらしいです。


私はこれを知ってから、子供に自宅までの階段を登らせるときに、あと数段のタイミングで「あとちょっとでおうちだよ!」という声かけから「ここからが大切よ、慎重に」に変えました。

油断して足を踏み外す可能性が下がれば良いなと思ったからです。

(もちろんすぐ後ろで構えているので転落することはないです)

言葉も出ていない1歳児ですが伝わっていると信じたいです。



他にも姿勢が悪いと脳の働きが落ちるというのも知れて良かったです。

(姿勢が正しく保たれていないと身体のバランスが崩れてしまい、空間認知能が働きにくくなるから)


103ページという少ないページ数に重要なことがぎっしり詰まった一冊でした。