先日のこと dr-S さんと 産川へ
この川はアクセス悪くが全く放流の無い錆びれた川
尚且つ、水量乏しく高低差もあまり無く忘れられた川
たったひとつの魅力、それは大昔に放たれた生粋のあめごが住む川
今期始めこの川の dr-S さんが釣ったあめご

色気と言い初々しさと言い何の混じりっ気も感じられないあめご
そんなあめごに逢いたくて今年二度目の産川へ
で、さっそくのお出迎えはおチチパンパンのお母さん

さてとボチボチ釣りましょうか !
この日は先日のお湿りで少しだけ水があった
ポイントは沢山あり何処を流しても釣れそうな雰囲気

やっぱり来て良かったねぇ~、と dr-S さんと納得
しかし、流せど流せどあめごは出て来ない
誰も来ない川だからとたかを括っていたが少々厳しそうな感じ
この時二人の頭の片隅に 『 やられたか・・・。 』 の不安が過った
それでも何とか dr-S さんが

餌をあまり取れてなく瘦せギスだが間違い無くここのあめごの顔
『 どっから出た ? 』 と聴くと 『 泡の中 ・・・。』 ?
山頂は800m程だがこの日は少しひんやり、ハッチはユスリカがボツボツ
『 何で泡の中なんだろう ? 』
彼是二時間ほど釣り歩いたが 『 ここ 』 ってポイントの反応は無い
そして何とか私にも

しかしこれまた痩せて頭の中は混乱しきり
まぁ~、でも二人やっと片目が開いたのでお約束のガッチリ

傍から見ればアホみたいだけど本当にここまで苦労したお魚
この時点で 『 やられた・・・。 』 って確信は 80% くらい
そして dr-S さんが 『 ここですよ ! 』 って例のあめごのポイントへ
それはいかにも 『 絶対えいががおる ! 』 って感じ
こと細かにポイントの感じを教えて頂き 絶対外さない 18 番のCDCダン
しかし、全くの無反応 ?
dr-S さんは 『 あれ ? 』 っと首を傾げ次のポイントを確認に・・・。
私はフライを変えもう一度丁寧に探ろうとふと視野を広げた !
するとそこには5匹ほどの大型魚の腸とエラが散在していた・・・。
『 ちっょとこれ見て見て ! 』 とdr-S さんと一緒に確認
このポイント前後は 三ヶ所程いい落ち込みがある
想像するに上からここまで釣り下りここで捌いただろうと思う
一昨年タテゴトさんと一緒に見た阿寺川での大量の腸
何とも誰にもぶつけられないこの悲しみ
近所の方が食料に持って帰ったのなら致し方無いが我々フライフィッシャーにとって
あまりにも残酷な光景、辛くて今回は写真すら撮れなかった・・・。
ましてこの川は全く放流の無い川、持ち帰れば確実に居なくなり子孫は絶える
せめて家族で食べる分だけにして欲しいと祈るばかりである・・・。
お隣の川もここ以上に素晴らしい川だが擬似フライマンが餌釣りで入り
その数は激減、とうとう dr-S さんも行かなくなったと聴いた・・・。
まぁ~、ボヤキばっかしではつまらないので前回 masa さんと
両目が開いた中流コースへ

すると今度は沢蟹君がお出迎え

落ち込んでいた気持ちをこの花を見てすこしは和んできた

そしてやっと二人とも両目が開き一安心
『 それにしても魚が少ないね 』 っとまたまた二人でぼやき連発
しかし最後の最後でドラマがあった !
それはなんて事無い普通のポイント、少々諦めかけていた私に鋭い魚がヒット !
パッと見それは尺クラスの口が CDCカディスの16番をサッと咥えた
そしていきなりの締め込み、 『 これはやばい !』
上流向きの左で釣っていた私は即座に流れの中央に入って引きを堪えた
生涯普通渓流で釣っていてナンバー 5 に入る感触 !
少々長めの 793 だから余裕で凌げる !
今思えば四万十の尺を越す重量感と鋭い締め込み
その魚は落ち込みの白泡の中で底が無いかの如く絞めこんでいく
ロッドを寝かしティペット最大のテンションをかけラインを手繰った
そして結果は・・・。

『 ガクッ ・・・。 』
ご覧の通りの落ち込み様・・・。
何て事無く針ハズレ
私としては持っている最大限の努力をしたのだが結果この始末
『 まだまだ修行が足らん ! 』 と頭打ち砕かれてしまった・・・。
帰り道 dr-S さんが一言
『 魚が少なくなってもこの川のポテンシャルが再確認出来たって事ですよ ! 』
と慰めの言葉をくれた
やっぱりこの川は何処か他の川とは違う何かがある
答えは出ないかも知れないがまた来ようと思わせてくれたこの川に感謝
そして今回も逢えなかったここの大あめごに敬服
半月後、梅雨の合間にまたここを歩いているんだろうなぁ~と思った・・・。