




年の頃は60後半だろう、そのくしゃくしゃの笑顔からはかなりの疲労感が感じ取れた・・・。
その方は釣りを始めてからずっとここに来ていると言う
「どうだ!ここは素晴らしいだろう!」
まるで少年の様に目を輝かせ昔の有様を聞かしてくれた・・・。
そしてポツンと一言
「もう来れないかも知れない・・・。」
「えっ?どうしてですか?」
「・・・。」
ここをご存知の方にはご理解頂けると思うがここは歩かなくてはならない。
しかも半端な距離では無く相当な距離を歩か無いと良い釣りは出来ない・・・。
「もう、足が動かない・・・。」
ゴール目前の急カーブの上り坂は皆の足を止める
当然私も老人の横にしゃがみこんだ。
「あんたらみたいな若い人が羨ましい・・・。」
「とんでもないですよ!私らだってゼエゼエ言ってますよ。」
この事は私自身が一番恐れている事なのだ!
「何時までこの釣りが出来るのだろう・・・。」
「あぁ~しんどい!もう歩きたくない・・・。」
その老人は最後に言った
「また来年も来るからね!」って
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二日目、目を覚ますと誰も居ない?
まだ4時なのに・・・。
さっきまで呑んでいた筈なのに・・・。
6時、鱒鱒さんの車を揺さぶり中を確認する
やっぱり居ない・・・。
しかもかなりな雨が降っている
と、そこへ全員集合
鱒鱒「ffさん、腰が壊れてしまいました!今日は歩けそうに無いです!」
fffに聞くと彼はロッドを持ったまま座り込んで動かなかったらしい・・・。
それもその筈彼は3、4日釣りをしてここへ一緒に入り昨日は死ぬ程歩いて死ぬ程呑んだ・・・。
私「一緒ですよ!」ともどしそうになりながら受け答えを・・・。
いくらサイボーグの私でも聊か疲れていた、先週から無休で仕事をし前日は4時起きで昼まで仕事
そして850kmを6時間かけてかっ飛ばして来ての一日の釣り・・・。(決して真似はしないで下さい)
共にへとへとになっていた。
鱒鱒「私はちょっとゆっくりしてその辺で釣ってますから・・・。」
私「・・・。」本当は一人で行動する勇気が無かった。
鱒鱒「あの谷に入って下さい、昨日沢山入ってますが多分釣れると思いますよ!」
私「り、了解、頑張ってみます!」
と、から元気で来たものの私とてもう足が動かない。
しかも昨日は3台の車が止まっていた・・・。
今日はどうかなぁ~?
一台のワゴン車が・・・。
「あぁ~ぁもう帰ろうかなぁ~。」
と運転席から動けなくなってしまった。
ffonlyお前はこれまでなのか・・・?。
しばし休憩しあれやこれやと考えた、
しかし・・・。
「もうちょっと釣りたいなぁ~」って思った時はシューレースを結んでいた!
詳しくは書けないが私なりに竿抜けのポイントを思いついた!
昨日あんなに人が入っている筈だからいくらここでもそうは釣れないだろう?
そしたらあそこは?・・・。
距離にして150m程の流れ、誰もが目にし誰もが捨てる流れ・・・。
「よしっ!」
一気に100m程の藪を駆け下りた。
「絶対居る筈なんだから!」と必死で自分に言い聞かせた!
藪沢だから竿は勿論カンパのhienuki、この日の為の7,5ftのリーダーに50cm
6xのティペット。
フライは「何匹釣っても絶対に壊れませんよ!」と鱒鱒さんに頂いたここ専用の14番パラシュート!
か細い流れだが足跡は無い、「しめた!」思った通りだ!
シュート!、「バコッ!」一発で喰って来た!
流れが速いせいか?餌が少ないのか?バッサリ丸呑みで喰って来た!
サイズは25~8cm、普通のサイズだが藪沢なので良く暴れる。
再びシュート!、「バコッ!」また一発で喰って来る!
今度は底石に似てオレンジのお腹を見せ付けてくれる!
ドキドキしながら次から次へと岩魚をかけては流れに戻した。
更に息を殺しワンキャスト、ワンヒット!
誰もが手付かずの流れは私の期待を裏切らなかった・・・。
距離にして150m、これを2時間かけて釣り上がり16匹の岩魚を釣った!
見上げればffを乗せた車が引切り無しに走り過ぎて行く!
「もういい、もう十分過ぎる・・・。」
再びfffと合流しff漫談に花を咲かせた・・・。
もう、言葉が見つからない・・・。
本当に生きてて良かったと思う・・・。
盛夏、大汗をかきながらまたこの坂を登ってこよう・・・。
と、剥げかけたフェルトのシューズを脱ぎながら思った。
「ありがとう、常願寺川・・・。」
私は何かを思い出す様に
http://jp.youtube.com/watch?v=pGHJo6JlVa4&feature=related
を口ずさみながら43号を下って行った・・・。
北陸旅情完結・・・。
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