


以前から良い情報を仕入れていて何とか2時頃から時間を作って訪ねてみました。
聞くところによると中流部で澄川と濁川が合流して松川になり白石川へ流れている川だと聞きました。
濁川は水質が悪く魚が住めないから澄川から落ちてきた魚は何度でも澄川に戻るので平均サイズが大きく
コンディションも良いから一度行ってみたらと聞いていました。
なるほど澄川と濁川の合流地点の蔵王町の温泉街付近では雨も降っていないのに凄い濁りでこれは如何な
ものかと驚きました、何の原因でこれほど濁っているのでしょうか? 疑問です。
さて憧れの澄川ですが見た感じ本当に素晴らしい川です。絵に描いたようなフリーストーンの川で流れも
美しく苔むした大石が点在し蔵王の雫をいっぱいに集めて流れるまさに清流澄川と言った趣です。
しかし現実とは厳しいものでウェダーを履いている最中に「釣りですか?」と二人の餌釣師、
まさか?と顔に書いた三文字を読み取られないように
「どうでした?」と何気なく聞くと
「全然駄目ですよ、一匹も釣れません」
「良い川だと聞いてきたんですが?」
「午前中に二組入っていたらしく全然駄目でした、魚は見えたのですが口を使いません」との事
「が~ん」言葉を失ってしまった。
人気の川だとは聞いていたのだが平日にこれ程とは・・・。
今日少なく見ても四組目の私は悩んでしまった。二度あることは三度ある。ここが思案のしど頃よと。
しかし魚が見えると言う事は魚がいる訳だから=釣れる。三度目の正直を信じ魚を探すと全く気配がない
まぁ最初はこんなものと言い聞かせ流速計測用施設まで来ると管理者の方がいて「釣れねぇぺ」と一言、
愛想笑いで受け流し右手の流れを釣り上がる、綺麗だ!本当に綺麗で素晴らしい流れだ!
まさに絵に描いたようなフライフィッシングに最適のフリーストーンの川なのだ。
ゆっくり慎重に気配を殺して今まで培ったストーキングの全ての術を駆使してサイトすると
「いた!」落ち込みの下の流れが集まりピューパが流れて来そうな石にステイしている。
見事な山女だ25cmくらいだろうか?真っ青に見えるその姿は澄んだ水の影響か?
少し長いかな?と思ったが今日は8ftの2番に7x12ftのリーダーに8xのティペット。
完全に喰い渋り攻略仕様なのだ!16番のソラックスダンを流せばそっと咥える山女の姿が目に浮かぶ。
キャストをしようと思った瞬間「ん?」別の魚が走ってしまい万事急須。
流れの無い砂地の石に岩魚が居たのだ、ここ東北の川はとんでもないところに岩魚が休んでるから気を
つけなくてはと言い聞かせ次のポイントへ、ボツボツと魚は見えるが非常にデリケートでリーダーだけで
も見破るしほんの少しドラグがかかろうもんなら一目散に走ってしまいなかなか攻略出来ない。
大石の隙間にフライだけを落としやっと23cmくらいの山女、見るからに放流魚だ。
「う~ん」ちょっと考えてしまったがめげずに釣り上がる事にする。
しかしこんなフィッシングプレッシャーの高い川は久しぶりだ、手を変え品を変え何度システムを交換し
たか覚えていない。ティペットも10xまで落とし先ほどと同じくらいの山女をリリース。
釣り上がる程に魚影も増え始め岩魚カラーの渓相になって来た、システムも少し大きめにし大石の間を
軽快にアントで釣り上がる、すると「がぼっ!」「岩魚だ!」7xなので強引にやり取りしたら何とライ
ンブレイク!、結構良い型の岩魚だったが岩に擦れてティペットが切れてしまったのだ。
いい訳じみているが大岩のひらきには魚は付いておらずほんのちょっとの隙間での攻防だから致し方な
い、それならばとリーダーを少し短くし6xのティペットでフライだけを水面に落とす作戦に変更したが
少しのドラッグでも岩魚は許してはくれなかった。
何故かそのプレッシャーが面白く熱中してしまった、後で聞いた話しだが近くのポンドの結構著名な管理
人さんが0.5番とか1.0番を使い徹底教育しているらしい。
だから難しいのだ、しかも何人もの餌釣り師の後で、でもそれが面白いし快感さえ覚えてくる。
自分の中では今年一番釣れて楽しい川は稗貫川だった、しかし今日は4時間で3匹しか釣れなかったが頭
の中をかき混ぜてくれるほど楽しい一日となった。
水量、気象条件とか朝一番とかいとも簡単に釣れる事もあるかも知れないけどたまにはこんな難しいあそ
びもいいかもしれない。
冗談はさておき、今度は頭空っぽにして14番カディスを丸呑みにしてくれる魚に出会いたいなぁ。