




照りつける太陽が燦々と眩しい。何と朝から気温は30℃なのだ。
初日の打当川の朝は12℃だったからとても体がついていかない。ましても今日はお昼で切り上げて高知
へ帰らなくてはならないのだ、頭の中を1300kmの風景が飛び交う。
それにしてもさすがに東北3日目となると釣れる気がしない、そうそう釣れたら東北に住み着きたくなる
のだ。(実際に老後は東北と決めている、ただし冬を除けばの話だが)
昨日は4号線の東側の稗貫で遊んだから今日は西側と決めていた、以前に山形から栗駒山を眺めながら一
関に入った事があり高低差があまり無く水量も安定している様子だからきっとどこかにいい渓があるはず
だと僕たちの・・を見てみたら昨日の竿屋さんが紹介している産女川が目にとまった。
オノの店長さんに聞いてみたが良い川だが国道から近く民家もないので餌釣りの天国だとか、また放流量
も多く人気の川らしい。でもいい型の山女が・・・と聞いたものだからフィッシングプレッシャーなんて
何のそのの気持ちで本を片手に車を走らせた。
確かに堰堤、堰堤の川だ。(この手の川は餌釣りが堰堤下ばかりをやって型を抜いていく傾向が多い)
右手の支流の二つ下の堰堤から入るも相当のプレッシャーで20cmまでの山女のオンパレードだ。
踏み跡も多く民家は無いはずなのにジュースの空き缶とか弁当のゴミが目に付く。
勝手な言い分かも知れないがフライマンはそんな事しないと信じてる。
しかしこの堰堤は立派な魚道があつた、その曲がりで山女が泳いでいるのを見つけ、さすがだとおもった
が上の堰堤には魚道は見当たらなかった。(何故なんだろう?)
しかしここもロケーションが最高だ!箱庭みたく石にはコケが付きキラキラと輝いている流れがあった。
(千曲川の支流の大石川のスケールを大きくした感じ)
こんな素晴らしい流れにはきっと大山女が居る筈だとここ一番のポイントを流すが反応無し、時折影の石
の裏側から岩魚が釣れだした、今までの経験から混生になるあたりで良い魚に逢えるのだ。
またひとつ堰堤を巻き空を見上げた、いい天気だ!今日は時間も無いしもういいかなってこの3日を振り
返ったがやっぱり山女も釣りたい、打当の山女は25㎝くらいだったから少々物足りなかった。
上がらない足を引きずり汗だくになり右手の支流を確認してさらに上を目指した。
広葉樹の木漏れ日から沈んだ枯れ木に身を隠すようにステイしている山女を発見した。
「やった!」まだ釣ってはいないのだがもうネットで暴れている山女を想像してしまう、これだからサイ
トフィッシングは止められない。
じっと見つめて何が食べたいか聞いてみた?「だんな、アントに決まってますよ。」
何て聞こえる筈もないのだが「はい、わかりました」とフライングアントの16番を流す。
それを待ち構えていたようにヒット!28㎝くらいの体高がある薄っすらとピンクがかった山女だ。
本当に綺麗だ!とても写真には納まらない。(FFのカメラマンの方なら別だと思うが)
ちょっと7xが心もとなく6xに変更、ここ一番の大岩のえぐれからひっぱり出そうと10番のカディスに
付け替えた。左岩だが右からのキャストが難しく駄目もとで大岩の上からのキャスト、思いのほかフライ
が重くカックンキャスト。「しまった」と思った瞬間直下から大山女がぱくり!
「よし、やった!」と思ったがここは大岩の上、キャッチ出来ない。ひるんだ瞬間一気に下流に走られつ
いて行けない、やっとの事で岩から下りて対岸まで走りやっとの事でネットイン。
「・・・」言葉が出ないほど美しい!先ほどの山女よりちょっと大きいサイズだ。
産女川の宝石を全部ちりばめた最高の山女だ。
高知のあめごとはまた違う美しさに翻弄され、とても写真や言葉では表しきれない美しさの山女に感謝。
またこよう、秋にはきっともっといい山女がご挨拶してくれる筈だ。