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食材救出人のダーヴィドが、5週間に渡ってヨーロッパを料理をして回るというロードムービー。
廃材や余ったものを使っていろんな都市で料理を作る。
フードロスの問題についてメッセージしているドキュメンタリー映画だ。
世界の食材・食料の1/3(約13億トン)が捨てられてる。
なぜフードロスが問題なのか?
終了後の感想シェアでも話されたが、
まずは、もったいないこと。
世の中に食べられない人に行きわたらないこと。
生産に石油などの燃料が使われていて、地球の温暖化などにつながること。
農薬などが食べない分まで土地に巻かれ続けること。
人道的な問題や環境の問題などが紐づいている。
ダーヴィドは廃油で走る車に乗って、各都市を回る。
レストランから廃油をもらっては走る。
7~8リットルで100㎞走る。
ゴミ箱ダイバーと称して、町のゴミ箱にダイブする。
ゴミの中から完熟バナナやリンゴなど十分に食べられるゴミを発見する。
【オーストリア ザルツブルク】
家庭に飛び込みして、冷蔵庫の中を見せてもらう。
「これ食べますか?」と一品一品聞いて、いらないというものを集める。
食材の使い残し、賞味期限切れや賞味期限切れに近いものなどがあり、捨てるつもり、使わない、というものがいろいろ出てくる。
その食材で美味しい料理を作り、いただいた家庭の方にふるまう。
もったいない、十分使えるよ、というメッセージになっている。
多くの人が賞味期限を厳格に見てしまっている。
忙しくなった現代人は料理の腕がなくなってしまった。
「お金の貯め方は金持ちから学べ。料理は貧乏人から学べ。」
【ドイツ シュッツガルト】
ツリフネソウは外来種で頭を悩ませている。
この花も種もうまい。花を摘んで蜜を絞り、ゼリーなどにできる。
300ユーロ程度になる。
外来種を除去しないといけないので、除草剤よりも環境にもよい。
野草を食べるという発想もある。
【ベルギー エスタール】
4万人の人口の都市で、貧困家庭にも食べ物が回るように、スーパーなどで食べ物を廃棄することを禁止する法律ができていた。
ダーヴィドはそれでもゴミ箱ダイブして捨ててある食材を発見。
そのことを市長に伝える。
市長は「調査する」と回答した。
【ベルギー ブリュッセル】
欧州議会食堂で残ってしまった料理を次の日に味を変えて違う料理にしてもらう。
議員の方にも高評価。
シェフの腕によって破棄を避けられた。
【フランス】
市場の競り(せり)で売れなかった魚を「魚のバスケット」という市民団体が回収して加工し、食糧援助の方々に届けるという流れができている。
人気の魚でなく地元の魚を食べてほしいという。
【感想】
フードロスを避けるためのいろいろな知恵があり、行政の動き、慈善団体との連携などは新鮮に感じられた。
感想会のシェアでは日本のことも紹介されていた。
日本では、年間646万トンが廃棄されている。
うち事業55%、家庭45%である。
※平成27年時点の食材除き。(これ以降統計は取られなくなった。)
日本では行政などの動きはあるのだろうか?
農業関係者の方がいらっしゃっていて、需要予測がつかないので、生産目安がわからず安く大量につくることになってしまっているという。
生産量がわかりさえすれば質をよくする方に振れるのだという。
賞味期限切れよりもよっぽど体に悪いものがそこらへんに売られていると思う。
決められたルールのみが絶対だと思うことは危険だ。
ルールを決める人を信頼などできない。
人は決められた基準がないと判断できなくなってしまったのか?
できるだけ自分で判断するようにバランスよく情報を入れたいものだ。
個人では影響は小さいが変えていきたい。
・賞味期限が近い方を購入する。(安くなっていたりするから好都合がいい)
・どっちでもいい場合は不人気商品の方を買う。
・ブームに乗っからない。(恵方巻なんか食べない。)
・体によくないものは買わない。(生産されなくなるように。)
・三食連続でカレーでも文句を言わない。
とにかく、ありがたくいただくことだ。
そして、ここでも、法では裁かれないがモラルや倫理の問題が出てくる。
倫理的でないと地球全体が良からぬことになってしまう。
法律守っているから・・・
だけではすまない時代になってきている。
この問題をどう超えていくのか?
人間が試されているような気がする。
倫理も重視する人が1人でも増えるように何かできればと思う。
フードシェアリングサービスのアプリを使っている人も参加されていた。
ネット通販型と店舗型。
商品が余ってしまった企業が商品を安く提供していたり、賞味期限が近くなったものが値下げされていたりしている。