身代わり焼地蔵 ~ 宇陀郡の民話 室生口 大野寺
大野寺は、室生寺の西の大門に位置する寺。
清流たたえる宇陀川のほとりにあります。
役の行者が開基、空海が弥勒寺と称したといわれています。

その対岸には、巨大な磨崖仏、弥勒如来が線刻しています。

鎌倉時代に製作されたものです。
その大きさは、11メートル。
光背をふくめると14メートルとなります。
・・・
さて昔、小浪(こなみ)という気立てのよい娘がいました。
朝夕、また時がゆるせば、大野寺のお堂にあるお地蔵さんを訪れ、拝んでいました。
この地方の郷士・杉山の家に侍女としてつとめていました。
ある晩、杉山の家から火がでて、あれよあれよというまに焼け落ちてしまいました。
誰がいいだしたのか、なぜか小浪に火つけの嫌疑がかかります。
小浪のうったえもむなしく、火あぶりの刑に処せられることになりました。
刑場にひきたてられた小浪を、だれもかれもが火つけ犯を見る目でにらんでいます。
やさしかった杉山の当主・平左衛門もかたきをみるようです。
誰にも助けをもとめることができません。
小浪は、ただただ、お地蔵さんのことを思い、泪をながしながら一心に祈ります。
縛られた小浪の足元につまれた柴に、火がつけられ、あっというまに業火にのみこまれてしまいます。
するとそのときです。
小浪の体が、クワッと光ったと思うと、炎を消しとばしました。
小浪の姿が一変して、大野寺のお地蔵さまに変わったのでした。
その場に居合わせた一同はびっくりします。
そして、はるかむこうの石の上に、一心に祈る小浪の姿が現れました。
誰からか、声があがります。
「お地蔵さまが、小浪の身代わりになったんじゃ。」
「小浪は、火つけじゃない。お地蔵さんがゆうとるわ。」
平左衛門は、すっかり恐縮してしまいました。
お地蔵さまの前に額をこすりつけ、己の過ちを悔いました。
そして小浪に謝罪しました。
小浪は、その日を境に、頭をまるめ仏門にはいりました。
妙悦(みょうえつ)という尼となり、一生を感謝念仏に送ったそうです。
このお地蔵さまは、今も大野寺におわします。
>大野寺と巨大な磨崖仏。弥勒如来~女人高野・室生寺をめざして!【室生の里ハイキング】
清流たたえる宇陀川のほとりにあります。
役の行者が開基、空海が弥勒寺と称したといわれています。

その対岸には、巨大な磨崖仏、弥勒如来が線刻しています。

鎌倉時代に製作されたものです。
その大きさは、11メートル。
光背をふくめると14メートルとなります。
・・・
さて昔、小浪(こなみ)という気立てのよい娘がいました。
朝夕、また時がゆるせば、大野寺のお堂にあるお地蔵さんを訪れ、拝んでいました。
この地方の郷士・杉山の家に侍女としてつとめていました。
ある晩、杉山の家から火がでて、あれよあれよというまに焼け落ちてしまいました。
誰がいいだしたのか、なぜか小浪に火つけの嫌疑がかかります。
小浪のうったえもむなしく、火あぶりの刑に処せられることになりました。
刑場にひきたてられた小浪を、だれもかれもが火つけ犯を見る目でにらんでいます。
やさしかった杉山の当主・平左衛門もかたきをみるようです。
誰にも助けをもとめることができません。
小浪は、ただただ、お地蔵さんのことを思い、泪をながしながら一心に祈ります。
縛られた小浪の足元につまれた柴に、火がつけられ、あっというまに業火にのみこまれてしまいます。
するとそのときです。
小浪の体が、クワッと光ったと思うと、炎を消しとばしました。
小浪の姿が一変して、大野寺のお地蔵さまに変わったのでした。
その場に居合わせた一同はびっくりします。
そして、はるかむこうの石の上に、一心に祈る小浪の姿が現れました。
誰からか、声があがります。
「お地蔵さまが、小浪の身代わりになったんじゃ。」
「小浪は、火つけじゃない。お地蔵さんがゆうとるわ。」
平左衛門は、すっかり恐縮してしまいました。
お地蔵さまの前に額をこすりつけ、己の過ちを悔いました。
そして小浪に謝罪しました。
小浪は、その日を境に、頭をまるめ仏門にはいりました。
妙悦(みょうえつ)という尼となり、一生を感謝念仏に送ったそうです。
このお地蔵さまは、今も大野寺におわします。
>大野寺と巨大な磨崖仏。弥勒如来~女人高野・室生寺をめざして!【室生の里ハイキング】

