雨乞い競争! 忍辱山 円成寺 VS 東大寺 ~ 奈良市忍辱山町 | 奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ

雨乞い競争! 忍辱山 円成寺 VS 東大寺 ~ 奈良市忍辱山町

奈良市から大柳生へむかう途中に、忍辱山(にんにくせん)という町があります。

奈良で仏教が盛んな時、お釈迦様が修行された五山 ― 菩提山(ぼだいやま)、鹿野園(ろくやおん)、誓多林(せたりん)、大慈仙(だいじせん)、そして忍辱山にあやかり、5つのお寺を興しました。
いまでも町の名前としてのこっています。

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忍辱山円成寺(えんじょうじ)もそのひとつ。
山号は忍辱山(にんにくせん)。
本尊は阿弥陀如来。


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天平8年(736)、聖武・孝謙両天皇の勅願により、鑑真の弟子にあたる僧・虚瀧により開創されると伝えられています。

そのむかし、ながい間にわたって雨がふらない日がつづきました。
田畑が枯れてしまい、お百姓さんたちが困り果ててしまっていました。

そんなとき、誰がいいはじめたのか、大仏殿の東大寺と、忍辱山円成寺、どちらが雨乞いをしたら雨をふらせることができるのだろうかと。
噂が、うわさをよび、とうとう、ふたつのお寺で競争することとなりました。
東大寺のとあるエライ僧は、すっかり勝ち誇っていいました。

「万が一、円成寺が勝ったら、以後、東大寺の僧は、雨がふっても大傘をさすことをやめよう」

しかし、東大寺が七日間祈願しましたが、いっこうに雨が降る気配がありませんでした。

さて忍辱山円成寺の番です。

円成寺には秘策がありました。
お寺にある井戸に、鏡がしずめております。
この鏡をとりだし、日光にあてたのち、村人全員で祈り、再び井戸に沈めると、必ず雨が降るという言い伝えがありました。

果して、言い伝え通りにすると、たちまち大粒の雨がふり、お百姓さんたちも大喜びでした。


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こんなことがあってから、東大寺では約束どおり、大傘をささないようになったそうです。

雨乞い競争は、お寺の威信をかけた競争になってしまっていたのですね。


円成寺も、秘策があるのなら、さっさと披露すればいいのにね。
(-"-;A


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