ノガミさんの男祭。 大和の野神行事 国選択無形民俗文化財
「野神」さん「野神」(のがみ)さんは、農耕の守護神です。
全国的に広く信仰されており、地域毎に「ノガミ」、「ノガミサン」、「ノーガミ」、「ジャマキ」、「ノツゴ」と呼び方も様々です。
野神に関わる行事は、大和盆地、琵琶湖周辺が盛んです。
大和の野神行事大和の野神行事は、端午の節供に集中し、田植え前の5月から6月にかけて行われます。
多くは子供の集団が主体です。
毎年、ジャ(蛇形)と呼ばれる藁の作り物を製作します。
それを担いで集落を巡行します。
その後、野神に供えたり、
あるいは新たに鍬・鋤などの模型をつくって奉納するなど、伝承地によってそれぞれです。
6月の第一日曜日、旧暦の5月5日。
男の節句ともいいます。
田原本町の唐古・鍵遺跡 のひざ元にある田原本町鍵と今里でも野神行事が執り行われました。
両町は隣接しあっていますが、野神さんの形態が著しくことなります。
こちらは、巨大な頭を有する鍵の蛇巻き(かぎのじゃまき)。
鍵の氏神である八坂神社の境内でつくられます。
頭の重さは、200キロにおよびます。
五穀豊穣を祈願とともに、14歳から17歳の少年が、大人の仲間入りを果たす機会でもあります。
頭持ち(かしらもち)をつとめる少年たちは、命がけで200キロの蛇の頭を担ぎ、集落を巡行します。
このときの様子は、こちら。
「1.ノガミさん出発! 鍵の蛇巻き 」
「2.ひっぱれ!ひっぱれ! どっすーん! 」
「3.少年たちの初夏 」
そして長さ20メートルものの今里の蛇巻き(いまざとのじゃまき)。
杵築神社の境内で、大人の当屋を中心に、子供たちが手伝いながらつくられます。
一軒一軒の家の玄関をたずね、いっせいに「おめでとう!」と声をあげます。
このときの様子は、こちら
「1.そのころ、今里では・・・ただいま準備中 」
「2.龍が誕生する時 」
「3.龍の完成 神様の坐より 」
「4.ワカメの味噌煮 いただきました (^^)v 」
「5.おめでとう!おめでとう!おめでとう! 」
「6.そ~ら! 巻きこめ! 蛇巻き! 無病息災の祈り 」
このように野神行事は、伝承地によって変化に富んでいます。
また分布地点がきわめて多いのです。
地域的に特色ある実態を記録保存しようと国選択無形民俗文化財に指定されています。
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復元された弥生時代の高層建築物 唐古・鍵遺跡、楼蘭
参考文献文化庁「大和の野神行事とは―国指定文化財データベース 」
田原本町ホームページ「鍵の蛇巻き・今里の蛇巻き 」
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