夜明けです。ヤマトタケルの誕生 | 奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ

夜明けです。ヤマトタケルの誕生

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静岡県、牧野原でしばし休憩です。
仮眠中。
…富士山はどこで見れるのかな。

夜空が白み、鮮やかなグラデーションを描き、みるみるうちに夜明けです。

さて九州、クマソは騒然とします。
大和の軍勢がやってくるぞ!
なんの、返り討ちにしてくれるわ!
いきり立つのはクマソタケル兄弟。
臨戦態勢をととのえ、今かと大和の軍勢を待ちかまえます。

が、いても立っても大和の軍勢は来ません。

そうこうしている内に、クマソタケルの新居が完成し、祝宴が開かれました。

宴もたけなわになった頃、クマソタケル兄は、一人の乙女に目をつけます。

優雅な立ち居振る舞い、そして気品に満ちた顔立ち。
すぐさまクマソタケル兄は、女を傍に呼び寄せました。

ギラリ!

宴の炎のあかりの中、白く鋭い光が走ります。

女の手から剣がのび、クマソタケル兄の胸に呑み込まれています。

…!?

クマソタケル兄が絶命するのを見届けるまでもなく、次いで女は、弟へ切っ先をむけます。

ヒッと悲鳴をあげ、クマソタケル弟は逃げようとします。

ダッと女が跳ね上がり、弟の尻を貫きました。

「き、貴様、何者だ。」
弟が女にとりすがりたずねます。


「大和のヲウス。」

言い放ちます。

「男か!
単身ようも乗り込んできたものだ。
我ら兄弟のことを知っての狼藉か。
大和の皇子よ。
しからば我がけん族が守るこの土地を見事、生きながらえ出ることあらば、西国で最強を誇った我が名を名乗れよ。」

「ヤマトタケル。謹んで頂戴しよう」

敵が名を献上するというのは服従を意味します。

クマソ兄弟を失ったクマソの国は、後より押し寄せた大和の軍にまたたく間に平定されます。


つづく。