小説【生駒山上遊園地】(2) | 奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ

小説【生駒山上遊園地】(2)

高校の時に大阪から奈良へと引っ越しをした。

夏休みにはいったころ、大阪にいたときの友達から「生駒山上遊園地にいこうや」と誘われた。
約束の時間。夕方。
一人、近鉄生駒駅のホームまで、のこのことでてくる。
卓哉、和実、美津子、健二のくされ縁の顔がそろっていた。
一同、あれ~っと声をあげた。
「なんだよっ」
「別にぃー」と声をそろえていいくさる。

日が暮れるまで生駒山上遊園地で遊ぶ。
ジェットコースターに観覧車。
和実と美津子がみんなのお弁当をもってきた。
卓哉とふたりでみんなのお茶のペットボトルを買いにはしった。
携帯をみる。着信なし。

お化け屋敷。
ボートにのりこみ、お化け屋敷のなかを進む。
なんだこりゃ。
一同、爆笑の渦だ。
別のところで、レーザー光線でエイリアンを倒すというパビリオンに入る。。
中学の頃、卓哉とプレステで対戦したときのことを思い出し、高得点を競った。
携帯をみる。着信なし。
「きょうは、ひとりやねんなぁ」和実がいった。
「うーん。まぁなぁ。」

日が暮れると、ドンっとあたりはくらくなる。
観覧車やジェットコースター、コーヒーカップ、メリーゴーラウンドのイルミネーションがともる。
闇夜に、煌々と浮かぶ遊園地は、まるで夢の世界だ。
携帯をみる。着信なし。
「どうしてん」と卓哉。
「うっせ。」
何もない。

ピラミッドのイルミネーションの前で、みんながアイ~ンをして記念撮影する。
撮ったのは僕だ。

「奈良県人になってどうだ」と卓哉。
「うっせ。関西人だよっ」と僕。
「大坂を裏切ったおとこぉ」と和実。
「うっせ!」

はしゃぎつかれて、園のはしのおちついたところへゆく。
すると・・・・
下界の奈良の夜景が広がる。
みんな息をのんだ。
とおくに春日山がみえる。
がくっとうなだれる。
「彼女と、いっしょい見たい夜景だとおもってる?」
卓哉だ。
「うっせ、うっせ、うっせ!」
みんな、僕の方をみてニヤニヤしてる。
「うっせ~~~!」

そのときワンコールだけ、携帯がなった。
メールだ。
何気にみる。

食い入るように見る!

顔がほころぶ。

「おー」と卓哉。

「彼女だな」と健二。



”今日も暑いね(^_^;)”

なんでもない、どーしようもない文面だった。

”今度、生駒山上遊園地いこうぜ”

手早く、返す。

”うん(*^。^*)”

返信も早い。