妖怪ガゴゼ 元興寺の鬼伝説 ~ 奈良市 元興寺 「日本霊異記」より | 奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ

妖怪ガゴゼ 元興寺の鬼伝説 ~ 奈良市 元興寺 「日本霊異記」より

世界遺産元興寺」(がんごうじ)。

明日香る・・・古都 奈良、神代の道★ウォーカー-世界遺産 元興寺 極楽坊

飛鳥時代元興寺の鐘楼に、妖怪ガゴゼがあらわれます。

夜、つぎつぎと小僧が殺される事件が起こりました。

これはただならないことだと寺の一同も頭を悩ませていました。


そこへ、雷神の申し子とよばれた童子があらわれます。

尾張国阿育知郡片輪里(愛知県名古屋市中区古渡町付近)。
子のない農家の夫婦が、ひょんなことに空からおちてきた雷神を助け、お礼にと授かった子がこの童子でした。
その子、異様にして、頭には蛇が巻きつき、頭と尾を後頭部に垂らしています。
雷神の子だけに生まれついての怪力の持ち主。
都を騒がす妖怪の噂を聞きつけ、退治せんとやってきたのでした。

童子は自らをオトリにし、夜、ガゴゼがあらわれるのを今か今かと待ちわびます。

果して、ボロをまとい異臭を放つ異様なガゴゼがあらわれます。

童子をただの小僧と思い、おおきな口をひらき、爪をたてて襲いかかってきました。

ところがそうはいきません。

力自慢の童子は、ガゴゼの髪をひっつかむと、エイヤと投げ飛ばします。

思わぬ逆襲をうけガゴゼは、ほうほうの体で驚いて逃げ出します。

後を追うと、ガゴゼは墓の傍で息絶えていました。

その墓は、かつて元興寺で下男として働いていた男のものでした。

下男は品行悪辣で、死後、成仏されることなく妖怪ガゴゼとなったのでしょう。

明日香る・・・古都 奈良、神代の道★ウォーカー-奈良市 元興寺の鬼



見事、妖怪ガゴゼを退治した童子はこののち、出家し道場法師となったそうな。

・・・

このように平安時代の「日本霊異記」などの文献に元興寺の鬼についての記載がみうけられます。
鳥山石燕の「画図百鬼夜行」などの妖怪画では僧の姿をした鬼が描かれています。

日本各地で分布する妖怪で、鬼の異名となるガゴゼがごじがんごじは、元興寺の鬼が起源といわれています。





「元興寺(がんごうじ)」は、こちらの記事を参照ください。
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