えもさくは最初の迫害の時に予言して、それを実行に移している。自分ではないものを表に立てて。

 

四郎の子(お兄ちゃん)の若さある声がいい。

 

パライソへ、が最終的に地獄へ繋がるのが怖い。

 

天と地は一つ、これ、最後の曲となんとなく旋律似てる?

 

鶴の歌い出しの第一声がいつも素晴らしい。

惹き込まれる。

滑舌もいい。音程外さないのもリズム感も素晴らしい。葵咲のとき、何も予備知識ないまま観に行ってびっくりした。

合言葉はパライソ、と歌う鶴丸。これは確かに惹きつけられる。

 

松井、そのまま松井で凄い。。この不思議な衣装が違和感ないのがすごい。期待の上をいく。美人。

二部が一部とうってかわってにこにこしていてほんと美人。

なんとなく見た目は岩橋くんに似てる…なんとなく気品のある動きはいのちゃんに似てるかな。

 

みんな違和感なくて凄い。壽で一度見てるからかもしれないけど。

 

出陣シーン、好き。テンションがいっぺんに上がる。

それぞれに歌詞があるのがほんといい。

 

二人の侍が可愛い。

イヌを切れないのもネコを切れないのも優しい…

最後に制していたのもこの二人のうちの一人だった。

 

浦島が島原の乱のことを全く知らないのも、パライソの意味を知らないのも切ない。知らないからこそ純粋に人を集めようとする…浦島が歌うパライソが明るいのもつらい。

それと対称的な松井。。

 

三手に分かれて人を集めて行くところ、鳥肌が立った…実際にこうやって煽動されていくのだろうと。。今はネット環境が整っているからすぐに色々バレるだろうけど、代わりにネットで同じように煽動を起こすことが出来るだろう…wikiを読んだら落胤説もあった。御幣を使っていたとも。

天草四郎のカリスマっぷりは鶴丸が、年相応の少年っぷりは浦島、落胤っぷりは日向が引き受けて、うまくできてる。。日向を立ててえもさくが人を集めていくところが怖い。光。人は光を求める…最初の時に光は無い、て言ってるんだよね。。

 

兄弟の母親が一揆に加わらなかったから殺されたこと、、途中で一揆軍に加わらないものたちといざこざから殺し合いになること、仏教に対し攻撃的になること、、力を持ち出すと怖い。。

 

タクトを振る鶴丸。この曲を歌いこなす鶴丸、凄い。この不穏な旋律がまた今後の展開を予感させる…

 

松井と豊前の曲、このリズム、何だっけ?と思いながらいまだに分からないんだけど、松井にぴったり。これも難しいなぁ…

 

兄弟が歌い出すと泣いてしまう…

 空と海の青さ 人とぼくのいのち

 その境界線の引き方を

 正義と悪の 天国と地獄の

 その境界線の見分け方を

 生きる意味を

 死に行く意味を

 教えてください

切ない。。

 

 

最後、お兄ちゃんの方が死んだ時にきっとこの子が天草四郎となるのだろうと思って見ていたら、そうだったのだが、すべてがあり得ると思った…四郎が複数いる可能性も。でもwikiによると母親に対し首実験をしたらしい…えもさくも家族を人質に取られていたと。。

生き残った者たちが伝えたことだから本当のことは誰にも分からないよね。

 

松井と兄弟が遭って、お兄ちゃんが幕府軍に殺され、鶴が慟哭する一連のシーン、背景が三日月だった、、鶴とえもさくが話すところもそうだったな。

 

 

遡行軍の狙いは何だったんだろう…

天草四郎を殺すことで島原の乱を未遂にすることだとしたらほんとに複雑だな。その方が明らかに亡くなる人数は少なかったのだろうし。暴政が止んだかは分からないけど。

 

ラストシーンはそれぞれが思い描いていたパライソなのだと思うと…反乱軍側も幕府側も目指すものは一緒だったのだろうに。

 

三万七千はたまアリの収容人数と聞いてぞっとした。

それだけの人数…でももうおそらく皮と骨だったから…腐敗するものももうなかったのかも…

 

今回は鶴丸と松井を主にした話と思っているが、いい編成だなぁ。それぞれをカバーできるように人材配置が出来てる…

 

 

ライブパート。

日向の第二形態可愛い。

松井のエレガントっぷりが凄い。一つ一つの動作に品がある。

 

 

 

去年も観たかった。

たぶん去年と今年の鶴丸は別人だと思う。去年の鶴丸も見てみたかった。

当日に中止になっちゃっ。。

その分か今年はFC先行とゲーム先行、見切れ二公演(一つは譲った)、当日引換一公演と四公演を現地で観れてありがたかった。

そして今年は全公演完走出来て嬉しい。

一緒にご飯食べに行くことすら出来なかったであろうに。

色々現代に置き換えれるところもあると思う。

考えさせられる舞台だった。

音楽も良かった。

あの曲は三万七千人の人生(ライブ)だった。