池井戸 潤さん作「下町ロケット」を読みました。
いや~、先が気になる展開の連続で、中々面白かったです。
あらすじはこんな感じ。
主人公は精密機械製造業、つまり下町の工場の2代目社長。
高い精度が求められるエンジンやその周辺機器を製造しており、
主人公が社長に就いてから、売上を3倍にしてるんですね。
そう書くと辣腕社長のイメージですが、実はそうではない。
父親のあとをついで社長になったのは、ある夢が挫折した結果なんです。
元々宇宙開発機構に所属していた主人公の夢は、自分の設計したエンジンで
宇宙にロケットを飛ばすこと。
ところが自分が開発した宇宙ロケットの実験が失敗し、責任を取らさせる形で
退官に追い込まれ、やむなく社長業を継いだんですね。
その工場がもつエンジン部品の特許を巡り、大企業からの圧力や策略と闘いつつ、
「仕事とは」「家族とは」「夢とは」を問いかけながら乗り越えて行く様子は、とても感動します。
日本の物作りの原点である下町の工場。
この物作りの精神が大企業を打ち負かすのはとても痛快ですね。
そして一番印象に残ったこと。
心に芽吹いた夢は消えないんだな~ということです。
主人公が叶えたい本当の夢は、ロケットを飛ばす事なんです。
でも宇宙開発機構を追われた時点で、夢は終わっていたはずでした。
そして工場を経営するんですが、下町の工場には全く必要のない施設を作ったり、
なぜか売上に関係のない水素エンジンの開発に多額の投資を行うんです。
社員や取引先からは当然批判されますが、自分の信念はけっして変えません。
そして最後には国産ロケットの打ち上げに、大切な役割を果たすことで、
夢を叶えることができたんです。
目的を叶えるため、「夢」を持ったんではありません。
「夢」を心に持ち、自分の心に正直に生きる。
その結果、「夢」が現実になったんですね。
多少都合が良いな~と思えるようなストーリー展開でしたが、
世の中で成果を出す人はこのような人なんだろうな~と思い、納得です。
この下町ロケットは、三上博史さん主演でドラマ化されているようで、
今度観ようと思います。
この「下町ロケット」が面白かったので、池井戸 潤さん作の「空飛ぶタイヤ」も読み始めました。
いや、これもめちゃめちゃ面白いな~。
感想は後日書きたいと思います。


