オペ室も忙しい夜ばかりではなく
たまにものすごく静かな夜もあります
日勤からの手術もスムーズに終わって
夜勤帯での緊急手術もほとんどなく
次の日の部屋の準備とか
係の仕事とかやりたいこともできて
今日は当たり夜勤だなぁと
思うことがあります
(思うだけで口には出しません。
口に出すと一気に忙しくなるという
看護師あるあるのジンクスがあるので)
そんな落ち着いた夜はちょっとだけ
長めに仮眠をとったりします
リーダーは仮眠だとしても
常に院内PHSとともに行動
しているので、枕元に
PHSを置いて仮眠に入ります
しかし、せっかくウトウト
し始めたタイミングで
そのPHSが鳴ったりします
もちろん誰からかかって
きたかを確認して出るわけですが
それが「心臓血管外科」と
表示されると一気に目がさめます
全身の神経が耳に集中します
電話に出て
「解離疑い(大動脈解離の疑いがある人)
来るんだけどオペ室大丈夫?」
と言われたら心の中で
チーンΩヾ(-"-;)南無南無。。。。
となります
これはどういう心理状態を
現しているかというと
仮眠・休憩はほぼできず
朝まで手術することが決定
してしまった、悲しみの
心理状態です
血管系の手術は時間がかかるので
例えば夜中1時にスタートしたとしても
5~6時間は手術にかかるからです
でもそんな事はもちろん出せないので
「大丈夫です。また連絡ください」と
努めて普通に振る舞います
こーゆー場合、90~95%の割合で
ほぼ手術になります
ならないのは解離だったとしても
手術適応じゃない場合や
残念ながら手術できない状態の場合
なので、ほかのメンバーを急いで起こします
この時に必ず「ごめんー!解離くるかも」
となぜか謝ってしまう
もちろん誰が悪いわけではありません
でもなぜか謝ってしまう
準備のために部屋に行くと
すでに麻酔科の先生がいたりします
みんなでいそいそと準備をしたり
カルテをみたりして
手術決定の連絡を待ちます
私の病院では、手術決定しないと
清潔な物品は開けてはいけなかったので
決定するとそこからは
大急ぎで準備します
緊張感も高まります
とてもとても平和な日に限って
大変な手術がどーーーんとやって
きたりするので
やっぱり夜勤は気が抜けません
ちなみにですが
先生達は夜中手術して
また朝から予定の手術もします
心臓血管外科の医者は
体力お化けです
だから、カルテの前で寝てたり
することがあるけど
みんなそっとしています