気づいたら

わたしの知ってる君は









そこにはいなかった






そして知りたかった
君ももういなかった











仮に自分を中心に
世界がまわっていたとして



それでも
逃しちゃうくらいなんだから






ほんとうに一瞬なんだろう



その一瞬をつかむために


君は本気になっただろうか







言葉を本気にしただろうか




本気にできるだろうか








出口の見えない道に迷い込んで






ほんとは入口も


わからなかったんだ




いまでもわからない






わかりたくないだけなのかも
しれない






















彼は言いました







人間もふくめて電子から

できているんだ



それが集まって見えているんだ




だから何も関係ないんだよ


つながってなんかないんだよ





どんなに近くに感じたって


それは






きっと思い込みなんだ




器が小さいじゃないか



何におびえて生きているんだ?






隠してたつもりが



こんなに丸見えに





なってることもあるんだね





ほんとうは怖くて怖くて






線でなんか残したくない




点すらもならないくらい




いや、



肉眼でみえないくらい








それがのぞむ形





だけど人間なんてずるい








そういうの偽善者っていうんだよ











そうだよね柏木くん






取り繕うことに必死で

なにも見えてなんかない








見えてるのは






自分でもなく周りでもなく






この暗闇だけだ。