新年度を迎えました。子供達は1つ学年が上がり、年長さんは小学1年生、小学校6年生は中学1年生と新しい門出を迎えます。年度はじめは桜も咲き、世の中全体が「新しいことをはじめよう」という風潮になります。ここで、小学生以上のお子様には是非ともレスリング日記を習慣にしては如何でしょうか。

突然ですが、

12+18

答えはいくつになりますか?

はい、30です。
頭の中で暗算して答えがすぐに出ますね。

では、

12×18

答えはいくつですか?

答えは216、これも大抵の方は暗算で求められます。

では、153×124は?

小学生3年生にもなれば、大抵は紙に書いて答えを求めます。

   153
×)124
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となりますね。

紙に書くと、答えを冷静に求められます。
紙がないと、答えを暗算しようと混乱します。

小学校高学年にもなると、レスリングが大幅に変わります。まずは技術的なことを言えばフォールがあります。そして身体的なことを言えば成長に伴い筋力や持久力が向上し、心理的にも多感な時期になり、優越感や劣等感、さらには思春期など複雑化してきます。

私は2人の娘を持ちますが、幼児から小学生低学年のうちは「チャンピオンになる」という自己実現より、そう言って親が喜んだり、優勝して親が喜んだり、優勝した暁に焼き肉に行ったり、といった間接的欲求が強く、本人の心底でチャンピオンになろうとはそこまで思っていないと思いました。現に負けて悔しがっても、勝つためのプロセス(例えば自主練習)をするわけでもなく、単調的な練習姿勢でした。

ただ長女が高学年になり、勝ちたい相手も明確になり、自分がどうしなければならないか、何をすべきかが自分なりに考えるようになりました。また、自己実現欲求も高まり、優勝を目指そうと前よりも一層高まったのも感じました。

つまり、多感な時期、さらには競技としてもより複雑化すると、「暗算」いわゆる直感だけでは対応できなくなります。低学年までのレスリングは勢いがあったり、性格や個性、生まれつきの運動神経だったり運動習慣だったりで大きく左右されます。しかし上級生、特に高校や大学になるにつれて、練習場所や練習相手や練習会数などの練習環境は大抵が平等になります。

レスリングも心身の成長と同時に成長する必要があります。ただ、これまで通りの習慣ではなく、紙に書いてみて考えたり、理解したりする習慣をつけるべきです。ここでやってはいけないのが、親が横に座り誘導すること、これでは全く思考が働きません。逆に誘導しなければ全く書けずに真っ白の日記でも日付を書いて、次のページに進ませます。時間を経て、何かのヒントになることもありますし、長期的な視野で物事を考えられる洞察力も身に付きます。

指導者にいつも注意されていることを思い出しましょう。

「頭を下げるな」
これは背筋力が足りない事や、日頃の姿勢から注視すべきです。

「最後まで攻めろ」
これはスタミナ不足だったり、練習で最後まで追い込めていない証拠です。

こういった現時点の現象から、今、あなたがやらなければならない課題は鮮明に見えてきます。鮮明に見えないという事は、レスリングへの取り組み姿勢自体を見直してみましょう。

指導者もそして親も、感情に流されずに、冷静になって物事を捉え、改善し、成長を促せるよう、暖かくサポートしていきましょう。子供もいつかは必ず大人になります。その頃、レスリングをしていなかったとしても、当時指摘されたことが理に適っていることを認識できるのと出来ないのでは大きく違います。子供の頃に成功法(これが良くかかる)という方法で結果を出そうとする価値観は尊重しますが、挑戦することや失敗から学んでもらいたいという物事への学習姿勢や、継続的に物事を観察したり、時には過去を振り返ってみる習慣も大切だと思います。

最初は字の練習程度でも良いと思います。
是非ともレスリング日記の習慣をつけてみては如何でしょうか。
小学高学年になるにつれてお子様も必要性を感じ、中学生になる頃には習慣が恒例化し、成人になる頃にはかけがえのない宝物になるでしょう。是非ともオススメします。