ちょっと真面目な話。


特に同情してもらいたくないし、こういった事はあまり公に書くべきではないとも思いましたけど、お気付きの方やご迷惑をおかけしている方も多いと思いますし、ようやく自分の中でも整理がつき、更に10段階で9ほど回復してきたので、ここに綴らせていただきます。


実は8月初旬頃から自分自身の調子が悪く、8月中旬の練習中に倒れました。当時は熱中症かと思い、お子様の練習を見学されていた保護者の皆さまに助けられ、アイシングや栄養剤をいただき、その日はフラフラになりながら帰宅しました。


「指導者の自分が熱中症になるなんて恥ずかしい・・・」


と思いつつ、身体が思うように動かず、約24時間、トイレに行く以外は自宅で寝込みました。体調が悪いこともありましたが、それ以上に「外に出て、また同じ症状になったらどうしよう」という恐怖心が相乗し、2日ほどは外に出ることができませんでした。ちょうどお盆に入り、仕事もレスリングもお休みだったのが幸いでした。


頭痛や身体の節々の痛み、呂律が回らないのと同時に、左脚のすねの部分が強烈に痛いことに気付きました。


「なんだろう?久しぶりに立ったからかな。」程度しか思わなかったのですが、左足に加重をかけることができなくなり、空気に触れるだけでも表面が痛くなりました。「痛風かな

」とも思いましたが、末端ではないので不安に思いました。


気になったので、近所の病院に行きました。すぐに採血をし、医師の診断を受けました。


「蜂窩織炎(ほうかしきえん)です。」


とのことでした。


蜂窩織炎とは、いわゆる皮膚のバリアが破綻して起こる細菌感染症です。


▼発症初期

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▼発症2週間経過
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足がパンパンに腫れてしまい、力を入れることすら痛くてたまりませんでした。

扇風機の風でなびくスネ毛が皮膚をゆらすだけでも痛くて痛くて。


インターネットを見ると、悪化したら切断もと書かれていたり、恐怖で頭が押しつぶされそうでした。子供も小さく、死んだらどうしよう、保険は遺族にいくら降りるんだろう、遺書は、などと負のループでした。何にも考えられなくなった時、なぜかビギンの「涙そうそう」を自動リピートし何度も聞いており、ありえないくらいの大量の涙がこみ上げてくる不安定な状態でした。


しかし、見事病院から処方された抗生剤が効き、今では血液内の炎症度合いも平常値に戻りました。当初は絶対入院でしたが、仕事やレスリングがあり、医師に無理を行って通院日数を増やし、適宜検査を行って頂きました。今では赤みと熱感はありますが、ほとんど完治している状態です。


レスリングの指導においては、この期間、少しでもスネに当たると強烈な痛みがあり極力、選手とスパーリングすることを止めるようにし、立っているのも辛い時は座って指導した時期もありました。理由を知らぬと失礼な姿勢でもあると思い、ほぼ完治した今、皆さまにご報告させていただきます。


大変ご迷惑をおかけしました。しかしながら、一度患ったら再発しやすい疾患でもありますので、無理せず、これまで通り自分で出来る限り取り組みたいと思っております。これからも宜しくお願い致します。


倒れた当時は意識朦朧だったため、どなたにどんな看病をされたか覚えておりませんが、それでも保護者の皆さまが心配くださり、色々と看病いただいたことは鮮明に覚えております。看病いただきました保護者の皆さま、本当にありがとうございました。


平成25年9月10日


フィギュアフォークラブ

本多尚基