先日の東京大会。


会場外の一角で恐らくお父さんだろう方に子供が何発もブン殴られていました。シングレット姿なので恐らく試合後、子供は顔を真っ赤にして涙涙…。止めようと近寄ったら私の顔を見て大人だけ逃げるように去って行った。以前も違う大会等でも同様の場面を何度も見たが、レスリング指導とは違うだろう光景を多数見受けられる。だいたいいつも同じクラブだったりするので、クラブ全体にそういう風潮があるのかと推測してしまう。


選手が反則技や怪我をさせる・する技をかけたり、スポーツマンシップに反した言動ならば厳しく指導すべきだが、そうでなければ選手の「自己否定」にしか過ぎない。


また、トイレでの出来事。計量前の時間にふとトイレに行くと、子供達がトイレ内でソワソワしていました。たくさん服を着込んだ子供同士、「あと何グラム」とか「今回は○kg減量」と話し合っていました。愕然としました。子供の頃の減量や過度な体重調整は絶対に良くない。筋、骨、内臓、脳が発達している時期であり、発達障害を危惧します。


正直、少し昔とキッズレスリングの雰囲気も変わりつつあります。

技も危ない技をかける選手が増えてきました。ダイレクトに頭から落ちる技や受け身がとれない技を教えるのは、見ていて本当に危険な場面を良く見かけられます。少年統一ルールでは、「乱暴な技は全面的に反則であり禁止」とされていますが、解釈の仕方もさまざまなのか定義を細分化しなければならない現状になったのかなと寂しくなります。


通常、審判はボランティアで協力頂くのですが、先日の試合でも平気でバック投げの2点を挙げている場面がありました。いち指導者として言えば、誤審を責めるよりも、それを指導した指導者が一番責任があります。一瞬一瞬で状況が急展開する競技ですから、最終的には選手が静止しなければ防げない場面も多々あります。審判は1日何十試合も担うわけですから、常識範囲内のルールでの競技展開を指導者も選手も心がける必要があります。


全日本やオリンピックでは、ルールのギリギリの部分で闘うことも必要になるでしょう。しかし、キッズレスリングはまずは「ルール遵守」が最優先です。まずはコチラを熟読されることをお薦めします。


全国少年少女レスリング連盟 概要・ルール

いまオリンピックで活躍している選手はキッズレスリング出身者が多いです。

しかし、オリンピックまで活躍できなかったキッズレスリング出身者の方が圧倒的に多いです。

私自身、教え子がオリンピックで金メダルを獲得することも目標の1つではありますが、レスリングの経験を人生に少しでも役立てる事も大切な目標であると思います。本質を見失わずに、常に子供基準にした成長過程を見届けましょう。