今年の全日本大学選手権、個人的に非常に面白かったです。


http://www.japan-wrestling.jp/


日本レスリング協会ホームページにも沢山の特集が取り上げられておりますが、様々な視点で細かく取材されている姿勢は本当に素晴らしいです。恐らく、更新頻度、情報量、プロモーション力、情報の正確性、当協会HPに勝る他団体競技HPはないと思います。是非ともチェックしてみてください。


濱田コーチの母校 法政大学レスリング部から36年ぶりの銀メダリストが誕生したこと、本当に努力されたと思います。粟田監督は私が小学生の頃からのお付き合いですが、本当にご尽力されていると感じました。おめでとうございます。


全日本大学選手権は、全員が出場できるインカレとは違い、各大学で各階級から1名ずつしか出場できません。所属する大学でレギュラーになれなければ、年間に出る試合は非常に少なくなります。大学選びは非常に難しいですが、試合の機会を考えるか、練習密度を考えるか、様々です。


選手は幼児、小学生から大学にかけて、自分が目指す目標や達成したい願望や欲求が、年齢と同様に明確に強く高まります。求められるレスリング技術も高くなります。それ以上に、私が強く感じることは"精神力"と"人付き合い"です。


精神の発達を正しく理解するためには、1つの視点ではなく、人格・知能・言語・価値観・社会性・運動など様々な視点から見る必要があるとされています。これらをしっかり分析出来て、「ではどのような変化があるのか」を、いわゆる児童心理や発達心理という分野で変化を考察することができます。だからこそ、私のような指導者も親も、子供騙しではなく、子供の成長の真髄をしっかり見極めるべきだと思います。


私が危惧している事に、大学トップクラスやオリンピック代表クラスの選手に、東京出身者が希少であること。「なぜ?」という提議に沢山の考察が出来ますが、それらを改善することも私の命題でもあります。社会全体が短期的成果主義の風潮が強いからなのか、学歴社会の風潮が強いからなのか、しっかり分析しなければなりません。


私達おとなとしては、焦らせ過ぎず、惑わされ過ぎず、長い目で成長を捉え、幅広い視野で子供を評価すること。もっともっと多角的に私達おとなが勉強して、子育ての本質をしっかり見つめることでしょう。持論ですが、私としては子供に失敗から学ばせる事を大切にしてほしいと思います。「文武両道」「二兎追うものは・・・」、両立することは大変かもしれませんが、あえてその子の全力・限界まで取り組ませて、失敗したり挫折した時に、大人がそっと手を差し伸べて肩を貸してあげれる関係が良いと思います。


同様に、人付き合いも非常に大切であり、シビアであります。狭いレスリング界、ここでいう「界」は指導者の世界を称しますが、色々な情報がすぐに回ります。また、つながりを非常に大切にします。更に、先述したとおり、レスリングの成長には定義があまりないため、他評を非常に参考にする傾向もあります。距離や時間などハッキリ結果が分からない競技であり、人間が人間を評価する競技です。様々な大学や高校の先生方とも良くコミュニケーションをとりますが、非常に大切だと思います。だから挨拶や礼節、表裏のない人付き合いは必要です。


強くて大きな木を育てようとすれば、栄養のある土や肥料、適度な水、日光、気温や気候、植える時期など様々な要因が必要です。また、急がせずじっくり期待することも楽しみの1つです。是非とも子供達がレスリングのもつ本質的な楽しみに出会えるよう、レスリングを通じて社会性を学べるよう、私達がしっかりフォローしたいですね。