4年ほど指導した子供が急きょ九州に引っ越しになった。理由はプライベートなことなので言及しないが、突然の出来事に私にはその現実を受け止める事がまだ出来なかった。前日まで一緒に合宿しており、通常通り、「またな」と送りだしたばかりだ。

初めて彼が練習に来た時、練習に溶け込めなくて端っこで泣いていた。その翌週も来たけど練習前に帰ってしまいました。

「気長にやりましょう!」

と焦るお父さんに話し、コツコツと練習して全国チャンピオンにまでなった。その時の涙、本当に素晴らしかった。更にお父さんまでレスリングに挑戦し、マスターズで全日本優勝までした。

一昨日までのキングス合宿、最後の練習試合で彼の試合を私は少し遠くから見守っていた。強い選手に負けてしまったけど、頑張った彼に、

「良い試合だったよ。強くなったね。」

と伝えたら、顔をクシャクシャにして号泣して

「ありがとうございます。これからも頑張ります。」

と言ってくれた。

今朝、空港にいる彼から連絡があった。

「向こうに行ってもレスリングを続けます。FFCには試合などで会えるし、3連休で東京に行くので練習に行かせて・・」

用意していたであろう言葉、やっと言えた言葉も、最後はこらえる事が出来ずに電話越しで号泣しているのが分かった。私も同様に涙した。

「いつも厳しく指導してきたけど良く頑張ったね。本当にありがとうね。また頑張れよ。」

と伝えた。本当に悲しかった。しかし、家族で出した決断、そしてこれからも続いていくことです。彼がこれまで通り、一生懸命取り組めることを確信しているため、正直、必ず会えるような感じがする。出会いって本当に大切だと感じた。つい前回のブログで「つながることの楽しさ」を書いたが、またどこかでつながる期待をどうしても持ってしまう。少なくとも、遠い彼が私のブログを読んでくれると思っている。

FFCの子ども達は私にとって、かけがえのない教え子であり、仲間であり、家族であり、本当に我が子のように思っている。本当に自慢する子ども達で、本当に素晴らしい子ども達である。だからこそ嘘偽り妥協なく、本気で誠心誠意接したい。優しくするだけ、楽しくするだけなら簡単。大人の厳しさ、レスリングの厳しさ、社会の厳しさをしっかり学び、自分を理解し好きになってもらいたい。

なぜか分からないが、私の脳裏に昨夜から、「Love is over」がエンドロールで流れています。本当にありがとう。