先日、インターナショナルスクールのトーナメントに出場したアヤナ、彼女にまつわる嬉しいこと話が2つあります。つい最近、再度このインターナショナルスクールのレスリング大会に行った際、たくさんのコーチや選手父母達から、「今日はアヤナは出でいないのか?」「彼女は良いレスラーだったね!」といった声をたくさん聞きました。「今日は来ないよ!」と伝えると、「残念~!」と寂しそうな顔をしていました。
スポーツの価値観は様々ですが、アヤナのレスリングへの取り組みや彼女が醸し出すマット内外での雰囲気は、国境を越えて万国共通のものであると再認識できました。
インターナショナルスクールのレスリングトーナメントには、例年たくさんの日本クラブが招致され出場しております。オールシーズン、毎日のようにレスリングに取り組む日本人ジュニアレスラーとは違い、インターナショナルスクールの選手達はシーズンごとにスポーツを選択して取り組みます。わずか3ヶ月の練習では日本人レスラーに到底かなわず、出場する日本人レスラーに悉くコテンパにされてしまいます。そういった劣等感のある背景からも、日本人レスラーに、これほど敬意を表すことは非常に驚きました。私はこの世界に携わり4年が経ちますが、日本選手に対してこれほど言ってくれることは正直あり得ないことだと思います。
そして、大会後に「うちの子もアヤナのような子のいるクラブでレスリングを習わせたい!」と言ってくれた父兄が、昨日の練習に来てくれました。これからも継続して通うと入会手続きをされました。
また、シーズンを通して、日本人レフリーにクレームの"超"多くて無愛想(失礼)だった横田基地のコーチから、「君のクラブには、この前の彼女のような選手が他にもいると周りから聞き、是非とも一緒に練習したい。」と持ちかけられました。横田基地にも軍内を対象としたキッズレスリングクラブを新しく開設するようで、こんな嬉しいことはありません。何度も握手を交わし、笑顔で別れました。
FFC諸君、近々、横田基地で練習をします。軍内はアメリカ同然です。フードコートには日本にないアメリカンなお店がたくさんあります。是非ともみんなで行きましょう!その前にパスポートか住民基本台帳カードを作成しておいてくださいね。
キッズレスリングクラブでは近年、「勝つこと」が最大目的になりがちですが、私は違うと思います。レスリングから得られる感動、友情、規律、モラル、マナー、自立、スポーツマンシップ、チームワークなどを自ら身体で経験・体得し、健全な人間形成や人間性豊かなヒトを養うことが目的だと考えます。
狭い日本の中で競技人口の少ないコミュニティで創り出した価値観は「必勝」です。特定を否定するつもりは全くありませんが、よく大会などでチームフラッグを見ると、掲げられているキャッチフレーズを拝見します。ちなみに開設当初に作成したFFCのフラッグには「Sports for all」「for the team,for the player」です。
もちろん子供ながら負けることは不本意であり、勝ちたい一心で努力することは素晴らしいことです。それを大人が子供に固定観念を抱かせるような現実があるように見受けられます。もっともクラブの経営上(広報)で結果を急がせていることにつながれば、もはや教育でも何でもなく、「労働」です。見ていてかわいそうです。今回の件は、スポーツできる喜びや相手への敬意尊重をしっかり捉えながらプレイしていた事が、国境や言葉や文化の壁を超えて、共通認識出来たのだと思いました。
FFCの選手・コーチ・ご家族は私の誇りです。