日本に在住する他国の子ども達が通学するインターナショナルスクールのレスリングシーズンが始まりました。わずか3ヶ月のシーズン、毎週末に個人トーナメントがあり、毎週平日に団体戦が開催されています。
私が小学生の頃、木口先生に連れられて、このトーナメントに出場したこともありました。当時は木口先生のギャグが分からず、「電車でアメリカに日帰り旅行」と言われるがままに行きました。完全にフィジカル勝負、技術より精神論、そんなスポーツに対する本質や欲望が集約されたようなレスリングです。様々な人種や言語、文化、宗教、モラル、マナー・・・・が混在するこの"フィールド"では、レスリングのルール1つでも解釈次第で大きく異なってきます。スポーツは第三者が評価して勝敗を決定するため、第三者へのストレスが大きくなります。
私たち日本人は、あらかじめ共通理解のあるメンバーの中で、お互いの価値観を共有しあっている傾向が強いと思います。もっともこの背景には色んな理由があるのだと思いますし、だからこそ私達はストレスがあまりなく共存出来るのだと考えます。
が、
ここは違います。そこが私の思う面白い所です。彼らはもっと深いところで繋がっているように受け取ります。勝負には本気で応援し、決着がつけばお互いを讃える拍手喝采。試合後の握手では、お互い「おまえ強いな!」「次は負けないぜ!」と言った会話を交わしています。
レスリングをするの選手達には、レスリングだけの価値観だけではなく、レスリングを通じて様々な価値観を広げてほしい。レスリングで活躍する選手が、社会や世界でビジネスとしても活躍出来るようになってほしい。レスリングだけ活躍して、怪我を抱えながら過去の栄光にとらわれてほしくない。
過熱するキッズレスリング、現在では絶対勝利主義になりつつあるが、もっと大切なことがあるに違いないと思います。失敗して得られること、努力して得られること、もちろん勝って得られることもあります。目先の利益を追い求めず、見守っていきたいと思います。今は分からずとも、無駄なことなんて1つもないと10年後、20年後に思い返すでしょう。私が20年前に木口先生に連れられて来た当時もそう思いました。今では本当に大事な思い出です。今しか出来ないことに対して、目先の損得を考えず、たくさんの経験に出会ってほしいと思います。
昨日は試合観戦に来てくれた悠悟と香里菜、隣のチリくんは大使の息子。
これも社会勉強だね。いつか必ず良いことがあるよ!
