レスリングは、指導者が自分の経験や安全な技術、試合で勝てる技術を中心としたカリキュラムで指導にあたっている。複数コーチがいるクラブはクラブの理念の元で指導にあたっている。



私の拙い指導歴であるが、これは絶対的に自信をもって言える。



「レスリング習得過程は、筏下りと山登りである。」



筏(いかだ)下りとは、激流の中で岩などの障害物を避けながら目標(下流)に向けて進む。

目標を目指すのではなく、直面する課題に対して必死にこなしていく。

心理的余裕もなく、力の限り進んでいく。技術というよりも経験を積み重ねて乗り越えていく。




一方、山登りとは、目標(山頂)にむけて、ペース配分や、景色を楽しんだりしながら進む。

目標を目指すことはもちろんであるが、どうやって登ろうか、どのようにしたら楽しく登れるかを計画する。




レスリングの習得過程においても同様なことが言える。



初心者への指導は年齢問わず、筏下りである。色んな辛い練習メニューをこなし、今、直面している課題に取り組んでほしい。荒波(課題)を乗り越えたら、次なる課題を迎える。その繰り返しで成長する。指導者に与えられた技術を完全に習得するよう努め、求められる体力面や精神面を必死で補ってもらいたい。



ある程度、習得したら山登りである。自分の目指す目標をしっかり見据える。その目標に向けて、しっかり計画しながら、目指す過程を楽しむ。備わった体力をしっかり活かし、自分のレスリングスタイルを見付ける。


私は基本的にキッズは全て筏下りだと思います。

スポーツ指導でも根本にあるものは人間教育です。