2.子猫
2.子猫
2001年の私の誕生日
仕事から帰り、玄関を開けるなり、「お願いだから飼っていい?」と5歳になる娘
我が子からいつかは言われるだろうと思っていた言葉のひとつ「何を?」と言う
なんと大嫌いな猫・・・
それも
手のひらに乗るくらい痩せこけた、乳離れしたばかりの
今にも死にそうな子猫
妻も息子も3人で「飼っていい?」
この猫を飼う?
明日には死んでいるかもしれない・・・
娘は悲しむだろう
でも天真爛漫な笑顔の娘に首を横に触れなかった
それも、今日は私の誕生日
これも何かの縁か、しかたない・・・とあきらめた
ミルクをあげても飲まない
よほど怖い目に会ったのだろう、部屋の隅で動かない子猫 音を恐れる子猫
一生懸命世話をしてやるんだと、ミルクを飲ませようとする娘
でも飲まない
娘に言った
この子猫が自分からミルクを飲もうとしない限り死んでしまうと思う
死んでしまった時の覚悟を話していた
でも、もし
この猫が生きることを選んだなら、自分から飲むはず
だから無理矢理飲ませないで、怖がっているのだからそっとしておこう
そして3日後・・・
「お父さん、ミルク自分から飲んだよ!」
娘は、そっと、でもずっと、「ミルク飲んで」と心から叫びながら、子猫のそばから離れなかったに違いない
だから大はしゃぎ
なまえは、ミルク飲んで♂だから「ミルくん」、それで「ミル」だって
生きていく道を選んだんだからしょうがない
大嫌いな猫と娘が大人になるくらいまで、つきあっていくしかないか・・・
しかし
この「ミル」との出会いが、将来私の病気に影響を与えてくれることになるとは、知る由もない
続く