オサエロ



舞台は現在から始まります。
とある公園のベンチにて、胃ガンで亡くなった祖母(小佐野夏子)の手紙を、余命を知ってから探していたおじいさん(中原修)に孫娘が届けるシーンから始まります。
修が孫娘から亡くなった夏子の話を聞くうちに、自分が夏子と幼なじみだった事を話し、そして自分が特攻隊員であった事、もう一人の親友・浅井も幼なじみだった事を話します。

いよいよ数時間後に特攻隊の出撃命令が下るシーンで、修とかっちゃん(浅井勝彦)が思い出話をしています。
かっちゃんの弟と一緒に戦争ごっこしたりとか…

その特攻隊待機小屋に、幼なじみの修とかっちゃんを追って、夏子が奉仕にやって来ます。
特攻隊員達の待機生活と、夏子・昭代の奉仕ぶりで笑えるシーンもあります。

修と勝彦は夏子のことが好き。
修は夏子との間を邪魔しているのはかっちゃん。
修は夏子に抜け駆けで告白。
もうすぐ死ぬと分かっているから告白を断れない夏子。
しかし勝彦にとって一番好きなのは修。

やがて特攻隊出撃開始、しかし隊長から修の乗る飛行機がエンジントラブルで出撃出来ないから、次まで待機の命令が出されます。
隊員達と運命を共にして一緒に出撃する事を強く望んでいた修は泣き崩れて、隊長に懇願します。
しかし命令は変わらず、修が待機している間に終戦となります。

長年、戦友を裏切った自責の念にかられながら、現在に至った修は、夏子の手紙を見ます。
手紙には、勝彦と夏子の仲を邪魔していたと思っている修に対して、かっちゃんが本当に好きだったのは修で、自分(夏子)ではない。
二人の仲が羨ましかった。本当に邪魔していたのは、自分(夏子)だと…
書かれていました。

手紙と一緒に受け取った絵(特攻隊小屋で三人で描き合った似顔絵)を見て、特攻隊で訓練した事を叫びます。
「オサエロ!!操縦桿をオサエロ!!オサエロ!!…」




といった感じでしょうかガーン


オサエロの意味…
機体ごと体当たりして、敵艦に突っ込む時に、急降下で機体に角度がつくと、機体が浮いてしまうので、操縦桿を力の限り押さえろ!

って事でしたサーチ