多汗症の直接の原因というのは遺伝的なものではなく、大きな原因は精神的なものだと前回お伝えしました。
多汗症の原因の全てが解明されているわけではないので、その他にも中枢神経系の異常、代謝異常、ホルモンバランスの崩れからくる体温調節機能の低下、更年期での自律神経の変化などが考えられます。
また二次的な多汗としては、食生活の乱れや、タバコ、お酒、肥満なども原因と言えなくもないでしょう。
一番多いといわれる精神的な多汗症ですが、これには「ストレス」があります。
ストレスから起こる病気には多汗症だけでなく、色々な病気や症状の原因にも影響しているので、すごく厄介なものですよね。
いまの社会を考えてみると、子供から大人までストレスを考えないで済む年代はないと思います。
子供の世代では核家族化やカギっ子化が進んで、お爺さんやお婆さんと会話することが無くなり、学習塾や習い事に追われ、心の安らぐ会話や余裕のある時間やが少なくなっています。
時間があるとテレビゲームに夢中になるのでゲームが逆にストレスを溜める原因になっていたりします。
中学生や高校生では受験勉強や、友達づきあいがうまくいかない、いじめもあるなどからストレスが溜まります。
社会へ出たら、職場での人間関係に悩まされ、機械的な考え方で命令される会社の方針にもストレスがたまることがあります。
こういう多くのストレスを上手く回避できない場合、緊張を感じたとき、不安を感じたときに、普通の人より汗が多く出てしまうことを多汗症というわけです。
精神的なものが原因となっている多汗症は、手術によって汗腺を治療する場合がありますが、多汗症以外の症状がみられる場合も多いので、こういう時は精神療法がなされることもあります。
病気や疾患が原因でなる多汗症は局所的に起こることは少なく、全身的に起こることが多いのですが、このときの病気や疾患には多くのものがあり、中枢神経系の異常・循環器疾患・内分泌異常・代謝異常などがあります。
それまでは特に多汗症ということはなかったのに、いつからか突然汗の分泌量が増えたり、汗をかきやすくなったと思われる時は、自分で気づかないうちに何らかの病気や疾患を患っていることも考えられますので、健康診断を受けたり、早めに内科などで診察を受けることをおすすめします。