藤井みやび -3ページ目

朝陽の陰 

 

疎らな公園を歩く

白菊と薔薇たちは揺れて

吹き抜ける風は

枯葉を隅に追いやり

進む針 足もまた

否応もなく

 

知らず

愛を探して立ち止まった時

倖せだった道をはずした

あの日 君に出逢わなかったなら

今の僕じゃないとわかるから

ひとりでに また君が憎らしい

 

眩しくて腕 翳す 太陽

追いかけて昇る月 白く

迷い込んだ道 樹海のような眩暈から

抜け出せず 今もなお 取り残されて

 

胸に

他のことなど入らないほど

ただひたむきに君を愛した

今 流してる涙の訳は

形を無くす記憶の端に

残らない危うさが切なくて

 

朝の街中 見上げたビル群

飛び立つ鳥に 君を探した

朝の光は 人を増やしてく

また何処かへと消えゆく音は

ひとりでに流れ込む 心に

 

 

Another Orion アレンジ