パノラマ
白い砂浜を裸足で走った
ブラウスはためかせて
虹色の陽を探す 目を細め
続く足跡 いくつも
寄せる波から消えて
指先に光る道 水平線の向こう
左利きと右利き
ぶつかり合うシーサイド
苦笑い 初めてのこんにちは
お互いにお辞儀 小刻みに
色のついた飛行機雲
何かのイベントかな
さしあたり
あのへんでブルーインパルス
それとも君のペイント
毎日 毎時 毎分 毎秒
今が過去になってゆく
動いてないように見える大きな雲
見飽きないんだ
いつか君がシワシワの手になっても
同じだけの今を 僕も過ごしている
つばの広い帽子の下
にこやかに振り向いて
初恋のあの人を重ねてる
耳に貝殻のイヤリング
波の音がざわめいて
他にすることもなくて
ぼんやり返事待ちのテトラで
探した心のプリズム
特別 話さないで
流れてゆく雲のような毎日
横から差し伸べる手 握りしめ
ただいるだけでうれしい
身体中チカラ抜けて
他になんにも考えなくてもいい
遠く砂浜を裸足で歩いた
ブラウス揺らしながら
虹色の陽を探す 目を細め
続く足跡 いくつも寄せる波から消えて
もうすぐ朝焼け空
あの先まで行こう
右手左手 心も繋がっていたいから
先に起き上がって
君を引っ張って行こうか
視界の両側 広がる
橙と青の世界
ゆっくり動いてゆく
大きな雲のように
何処までも続いてゆく
水平線の向こう
藤井フミヤ
ムスカリの花 アレンジ