藤井みやび -2ページ目

パノラマ

白い砂浜を裸足で走った
ブラウスはためかせて
虹色の陽を探す 目を細め
続く足跡 いくつも
寄せる波から消えて
指先に光る道 水平線の向こう

左利きと右利き
ぶつかり合うシーサイド
苦笑い 初めてのこんにちは
お互いにお辞儀 小刻みに

色のついた飛行機雲
何かのイベントかな
さしあたり
あのへんでブルーインパルス
それとも君のペイント

毎日 毎時 毎分 毎秒
今が過去になってゆく
動いてないように見える大きな雲
見飽きないんだ
いつか君がシワシワの手になっても
同じだけの今を 僕も過ごしている



つばの広い帽子の下
にこやかに振り向いて
初恋のあの人を重ねてる
耳に貝殻のイヤリング

波の音がざわめいて
他にすることもなくて
ぼんやり返事待ちのテトラで
探した心のプリズム

特別 話さないで
流れてゆく雲のような毎日
横から差し伸べる手 握りしめ
ただいるだけでうれしい
身体中チカラ抜けて
他になんにも考えなくてもいい

遠く砂浜を裸足で歩いた
ブラウス揺らしながら
虹色の陽を探す 目を細め
続く足跡 いくつも寄せる波から消えて
もうすぐ朝焼け空
あの先まで行こう
右手左手 心も繋がっていたいから
先に起き上がって
君を引っ張って行こうか
視界の両側 広がる
橙と青の世界
ゆっくり動いてゆく
大きな雲のように
何処までも続いてゆく
水平線の向こう

藤井フミヤ
ムスカリの花 アレンジ