「 ねぇねぇ おかあさん うちにも
『 だてなおとさん 』 が くるかなぁ ? 」
「 そうねぇ この春から 小学生だものねぇ 」
「 良い子にしていないと 伊達直樹さんは来ないぞ 」
「 そうよ お父さんやお母さんの
言いつけを 守らないと 来てくれないのよ 」
「 ボク いいこに するよ 」
「 じゃぁ 歯を磨いて 早くお休みなさい 」
「 は~い おやみなさい 」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「 ねぇ あなた もう何十年に なるのでしょうね
伊達直人さんの名の 善意の行為 」
「 うん もう ず~と長いこと この国に
根付いているからねぇ 」
「 サンタクロースの 日本版みたいなものなのね 」
「 そうだなぁ
善意のヒーローは 永遠なんだろうなぁ 」
「 この国も いつの間にか
世界の最貧国になってしまって
政治家も 役人も堕落しきって
行政も ろくに機能しないし 」
「 自助で生きるしかない
犯罪も頻発するが 警察民営化で
犯罪者逮捕も金次第 袖の下で逮捕を免れる
その昔 総理のお友達が逮捕状を
握りつぶしてもらったそうだ 」
「 もはやアジアのお荷物とまで言われるけれど 、、」
「 そうだ ” 失われた 半世紀 ” と
言われているからなぁ 」
「 私たちが生まれる前から
不況は続いているのねぇ 」
「 オヤジや お袋の世代は 子供の頃
バブルと言われる 好景気の時代があったそうだ 」
「 でも 今は貧しくとも まだ人々の心の中には
他人を思いやる 善意の心が 生きているのね 」
「 そうだ それだけが この国の
希望と 救いなんだろうなぁ 、、、、 」