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「 もう今年も バレンタインの季節だな 」
「 そうね お正月から あっという間ね 」
「 君に 初めて もらったバレンタインチョコ
今も 憶えてるよ 」
「 ふ~ん そう 」
「 余ったから あげると言われて もらったけど
しっかり 手作りだったんだよな
おれ 手作りもらったことなかったから
感激したんだぜ 」
「 男の人は 単純ね 」
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あの日 わたしは 別の人に
手作りチョコを渡そうと思っていた
それは 高校のテニス部の 一年上の先輩
校舎の入り口で 待ちぶせしていた
でも 同じ事を考えている女子は たくさんいて
わたしは 出遅れてしまった
たくさんのチョコをもらって
ニヤけている先輩の姿を見たら
あんなに好きだったのに なんだか急に熱がさめて
手作りして作ったチョコが バカバカしく感じられた
渡すのをやめて 捨ててしまおうと思った
けれど せっかく時間をかけて作ったチョコを
捨てるのも癪だし 食物を粗末にしてはいけないから
たまたま通りかかった 顔見知りの
同級生の男の子にあげた
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「 ホワイト・ディは 気合が入って 緊張したよ
あのチョコの お陰で 付き合い始めたんだよな 」
「 まっ 捨てるチョコあれば 拾うチョコあり ね 」
「 ん ? どういう意味 ? 」
「 いいの あなたは 知らなくて
知らぬが仏 言わぬが花よ うふふ ♪ 」
「 でも 今はチョコ くれないよな 」
「 チョコの値上がり知ってる?
血糖値と 中性脂肪値も 高いんでしょう
甘いものや 油っぽいもの お酒も控えて
高いから 家計のため 煙草もやめて
子どもたちのためにも 長生きしてね 」
「 それって 愛情だよなぁ ? 」
「 使えるものは 一生 大事に使うものよ 」