クリスマスですが、特に何もしない我が家(マジで何も)。
年を跨ぐ前に、今年のネタ早く書き残さねば…
明後日からはまた札幌帰省なのです

というわけで急ぎめで、今月上旬に訪れた栃木県、宇都宮のお出かけ振り返りです。
まずは、夫が以前から気になってたという『大谷資料館』。
宇都宮含む一帯(縦37km×横8kmくらい)に凝灰岩の地層が分布していて
江戸時代から採掘されてきたんだそうで。
大谷町を中心としていたことから『大谷石(おおやいし)』と呼ばれており。
地下から石を掘り出していたかつての採掘場が資料館として整備され、
大谷石の歴史や採掘法などを学ぶことができます。
駐車場に着いた瞬間から、巨大な岩の崖が出現。
明らかに石を切り出したんだろうなという感じの崖も。
さっそく中へ。
建物内には
大谷石の歴史について紹介したパネルや
採石に使った道具、機械等が展示されおり、ここで大体のことを予習します。
アメリカで観てきた『落水荘』を設計したフランク・ロイド・ライトさん、
旧帝国ホテルのエントランスにこの大谷石をふんだんに使ったそう。
来年は明治村に行きたい…!
さっそく、かつて採掘がおこなわれていた地下へ降りていきます。
現れる景色にびっくり。
思ってたよりずっと広大…!!
高さ30mくらいある空間です。
落盤しないよう、柱を残しつつ
1919年から1986年まで、
かつてはツルハシを使って人の手で、1960年代からは機械で(最近じゃん)
石を切り出し運び出していったあとが、この巨大空間というわけ。
広大な空間なので
戦時中は、この空間に軍事工場を疎開させたり
(敵に見つからないようこっそり戦闘機を作ってたらしい)
戦後も政府米の貯蔵庫として使われたり…
最近では映画やドラマ、MVなどのロケ地としてもよく使われているそうです。
前述のとおり、1960年代までは、人力で採掘していて…
柱の上のほうの縦線は垣根掘り、その下の横線は平場掘りと、跡が残ってます。
石の塊を一つ掘り出すのに、4000回もツルハシを振るわないといけなかったんだって。
素振り100回とかでもイヤなのに…(やったことないけど)
一人で1日に10個くらい掘り出すのがやっとだったらしい。
工夫さん、ムキムキだったろうな…。
そして1960年になって機械掘りに移行。
この壁、左側が手掘り、右側が機械掘りとわかります。
いくつかのエリアではインスタレーションみたく作品が展示されてました。
あと地味に面白かったのは、石壁に塩の結晶が付着してたこと。
石に塩分が含まれているんだって。大昔に海底で溶岩が固まって岩になったそうだから、そのせい?
勇気ある夫はちょっと舐めてた(信じられない)、しょっぱかったとのことです。
なおこの大谷石、比較的軽くて、ブロック塀に使われてた石みたいな感じ。
風雨にさらされると脆くなってしまうので
今では内装材とか、石窯とかに使われることが多いんだそうです。
というわけで、全然前情報入れずに訪れたので、その迫力に驚きました。
夏に行くと涼しくていいと思います!
なお、宇都宮で在住のお友達はこの資料館には入ったことなかったそうで。
校外学習とかで来ないんだ、意外。
でも外のカフェには来たことあったそう。ランチしましたが、大変おいしかったです。
窓の外が一面すぐ石の壁、というのも面白いですよね。
続きます。