そしてここにパイプオルガンが置いてあります。
パイプオルガン…?
パイプは??
それはこの壁の裏側にありました。
奥に回り込むと…
空調をコントロールするべくガラスに囲まれた部屋に、パイプ部分がぎっしりと。
パイプオルガンは教会にあるものしか見たことなかったので、こういう形の初めて見ました。
そもそもこのガーデン全体は、
全米の三大財閥のひとつとも言われるデュポン家の一人、
ピエール・S・デュポンさんが買い取って整備されたんですけど、
このパイプオルガンもその財力によって設置された、とても大規模なものなんだそうです。
(個人所有クラスでは全米最大級)
お客さんを招いて、たくさんコンサートしたんだって。
裏はパイプオルガンのミニ博物館となっていました。
そしてガーデン内には、そのピエール・デュポンさんが住まれたご自宅も残されています。
サンルームが立派な温室並み。さすが。
こちらがピエールさん。
日本でも有名なアメリカの化学メーカー、デュポン社を創造した一族の一人で、
実際に後継として社長・会長職も務められました。
二度の大戦で火薬を売って莫大な利益を上げ、
その資金でたくさんの化学製品を開発したそうな。
私の中ではデュポンといえばテフロンのフライパンのイメージなんですけど、昔ありませんでしたっけ?
なお、日本ではフランス語読みでデュポンと呼びますが、アメリカだとdu Pont の最後のtを発音するのでデュポント、と読まれてます。
中は、昔のお部屋を再現してる場所のほか、
展示パネルもあって、
デュポン家の歴史やピエールさんの経歴、
このガーデンをピエールさんが買ったいきさつなどが学べました。
この方、ご自身もMITを出ている化学研究者で、
自ら化学製品の研究開発を指揮したりもしつつ
経営・マネジメント分野の才能もすごくて
当時経営がうまくいってなかった自動車メーカー、ジェネラルモータースを買い取り、
NYのクライスラービルディングから世界一高いビルの称号を奪おうと
急ピッチでエンパイアステートビルを建てた人なんですってよ。
(テレビ番組で観ました)
まあ、そんな全米指折りの大富豪ですのでね、
このガーデンが、個人所有だったとは思えないくらいゴージャスなのも頷けます。
お隣のデラウェア州にはデュポン社の博物館があるそうなので、そこも近いうちに行ってみたい!
そして、温室や博物館系以外の、広大なガーデンのほうは
ピエールさん肝いりの噴水がたくさんあるそうです。
今は冬なのでまだ動いてなくて。
本格稼働は5月からみたいなので、また来なくっちゃ。
Meadow and Forest (草地&森林)エリア。木々に葉が茂る頃はまた全然違う景色になるだろうな。
かえるちゃん。
すずめちゃん。
あと、青い小さい花が咲いてました。春が近い!
ああ、ちょっとイギリスを思い出した~
まだ時期的に入れないエリアなどもあったので、しつこいけどまた違う季節に来たいです。
あとそうだ、クリスマスの時期はイルミネーションでも人気なのだそうで。
去年気になったけどチケット売り切れで来られなかった。今年こそ!
そしてこのガーデンのいいところは他にもある。
カフェとレストランがあるところ!
ちょっと年間パスとか買っちゃいたくなりますねこれは。
あと、お土産屋さんもとってもおしゃれだったんです。
せっかくブルーポピーの時期にタイミングよく来られたので、その記念にと思い、
自分用にブルーポピーの絵葉書とカード、あとガーデンのロゴ入りのマグカップを買って帰りました。
というわけで、予想の何倍も素敵だったロングウッドガーデン訪問記でした!