さて、旅行記の本丸、歴史的な観光地についてです。

毎回スペインを旅行するたび歴史をなんとなく調べて、そしてすっかり忘れて…を繰り返しているのでメモをしておきます。。。私調べなので間違ってたらごめんなさいね。

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・イベリア半島(スペインとポルトガルのあるとこ)は紀元前2世紀~4世紀は「ローマ帝国」に支配される。

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・5世紀くらいに西ゴート人がフランスの方からやってきて「西ゴート王国」つくる(トレド首都になる)。

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・シリアに首都がある「イスラム帝国」が南のアフリカ側から攻めてきて西ゴート王国を征服!716年にイスラム帝国の一部(属州)になる。

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・しかしフランス側からはじりじりとキリスト教カトリック勢力がやってきて、北や東の方は領土取り合い。

・トレドのある中央部や南のアンダルシア地方は相変わらず「イスラム帝国」強いまま。

・さらにトレドがイスラム帝国の首都になって、イスラム文化がしばらく栄える。

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1031年に「イスラム帝国」が衰退・滅亡、元イスラム帝国だった地域は小王国に分割。セビーリャ王国、トレド王国、グラナダ王国、バレンシア王国とか。

・小王国の宗教はイスラム教だけど割と他宗教にも寛容で、ユダヤ教やカトリックなどもやんわり共存。

・一方、カトリック勢力(カスティーリャ王国、アラゴン王国とか)がますます勢いを増し、領土をじわじわ南方に広げてくる(=レコンキスタ、国土回復運動)。

1085年にトレドが陥落。でもアンダルシア地方の小王国は頑張る。

1236年にコルドバが1248年にセビーリャ(セビリア)が陥落!でもグラナダだけは頑張る。

・カトリック勢力の王国が連合してのちの「スペイン帝国」に。

・最後に残っていたグラナダも、その連合国についに降伏!1492年のこと。

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・スペイン帝国黄金時代。カトリックがイスラム教とユダヤ教を駆逐しにかかる(異端審問)。

・コロンブスが新大陸を発見しちゃったりして大航海時代。

・セビリアはアメリカ貿易の独占港となり、17世紀にはスペイン最大の都市になる

後略

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※そもそもアンダルシア地方ってどこって思いそうな私のお母さんのために…下の赤いとこよ。

スペインの南はアフリカ大陸ね。

 

というわけで、スペインの特にアンダルシア地方は500年間くらいがっつりイスラム圏だったのです。

その後完全にキリスト教カトリックの国になり、モスクなどイスラム教関連のものは壊されたけど、まだ一部残ってたり再利用されてたりと、いろいろなところでイスラム文化の名残を見つけることができるというわけですね。

 

もう!忘れない!!

 

前置きが超長くなってすみません。そういうわけで、昔の宮殿、アルカサルです。

 

 

この宮殿、観光メインの部分は美しいイスラム建築(ムデハル様式というらしい)なので、イスラム帝国の時代かセビーリャ王国の時代に建てられたものかと思ってたのですけど、

意外にもキリスト教に陥落した後、14世紀になってからカスティリャ王国の王様(ペドロ1世)が建てたものなのね。

まあもともとこの場所は9~11世紀(イスラム帝国~小王国時代)に建てられていた宮殿の跡地だったようけど、それを今も残る宮殿の形にしたのはキリスト教の王様というわけ。

その王様、グラナダのアルハンブラ宮殿(ムデハル様式)が大好きで、真似て建築させたのだとか。アリなんだねそれ…。

 

その後の王様も増改築を加えているので、ゴシックやルネッサンスの様式の建物も混ざってるけど、ハイライトはこちらの正面部分、ペドロ1世の宮殿です。

 

 

 

乙女の中庭。

 

 

反対側からも。

 

 

その奥に、メインのお部屋、「大使の間」。

 

 

(確かにアルハンブラ宮殿もこんなだったような…)

 

 

装飾細かい~

 

この大使の間の前後左右、もうちょっと規模の小さいお部屋が続きます。

王の寝室だったか、王子の寝室だったか。

 

あと天井に特徴のある間とか。

 

似た感じのお部屋がたくさんありすぎて、しかも完全に迷って同じ部屋何度も見て、終盤ぐったりしました。

 

あと「人形の中庭」というところ、人気スポットみたいだけど

 

 

なぜ人形の中庭かというと、支柱に小さい人形の顔が彫られてるかららしい…

 

ツアーグループのガイドさんが指さしているのを横目で見なかったら探せなかった小ささ、直径5センチくらいかな?

しかもかわいくない。むしろ不気味。

 

あとはもうちょっと新しい建物の方をざっとみて

 

二階から、気づいたら庭園に出て

 

 

あれ?2階だったのに?なぜ庭?と戸惑いながらうろうろしてたら、偶然ペドロ1世の愛人マリアさんのバスルームにたどり着いた。

 

サイズ感、横幅こんな感じです。

 ↑なんか小さく見えるかもだけど、奥行きはすごく長いですよ、遠近法で。

 

庭園は大小7つあるらしいですけど、暑いわ疲れるわで制覇せず、さーっと。

 

 

入口で地図の書かれた無料パンフレットを見つけられなかったので、まあ後で復習できるからいいやと有料のガイドブックを買ったのだけど、それってちゃんと見取り図書いてないし、写真を頼りに探したエリアが一般開放されてなかったりして、無駄に歩き回り、すっかり気力・体力を奪われてしまったのでした…。

 

しかも売店のおばちゃん、意図的におつりごまかそうとしたからね、怪しさ満点だから気づいたけど。

 

でもとにかく、どこもかしこも、美しかったです(ざっくり)。

 

 

 

アルハンブラ宮殿と双子と言われてると聞くと

「アルハンブラ宮殿どうだったっけ…?」と気になってきました。

前のブログで、バタバタしてグラナダ旅行記はまとめてなかったのですよね…

 

セビリア旅行記が終わったら、グラナダも振り返りたくなりました。