リンカーン大聖堂と、映画ダ・ヴィンチ・コードの撮影 | イギリス・ケンブリッジ日記

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

この週末、イギリス南東部は、超・超・超いい天気!!

今までむっつり陰気だった子が急に輝いて見え、「えっ、こんなに素敵な子(国)だったの…!?」とドギマギ。
まるでClassの「夏の日の1993」みたいな心境を味わっています(わからないか)。


天気予報により、「イギリス南東部は一日中文句なしの快晴!」とわかったため、
昨日、久しぶりにドライブがてらの日帰り観光へ。

そろそろ日帰り圏内はネタが尽きつつありますが、無理やりひねり出したテーマがこちら。

『映画ダ・ヴィンチ・コードの撮影場所になったリンカーン大聖堂を見に行く』 です。

本来はロンドンのウェストミンスター寺院が舞台となっていますが、撮影許可が下りなかったため、こちらの大聖堂を代わりに使ったのだそう。

ストーリーの内容がキリスト教徒にとってはとても受け入れがたいものなので、撮影を承諾するには賛否両論あったらしい。
でも、こうして私のようにミーハーな人が観光に訪れるようになったのだし、メリットはあったでしょうね。


リンカーンまでは、ケンブリッジからは1時間40分くらい。帰りは事故による通行止めもあったりで2時間くらいかかりました。

入場料は6ポンド。ただ、タワーツアー(あれ、いくらだったかな、8ポンドくらい??)を申し込んだら、それに入場料が含まれていました。

片方の入り口は改装中だった。

・・・
さて、映画で使われたシーンの検証です。

すごく画像荒いけど、こちらのデイリーモーション動画なるもので映画がまるまま見られました。いいのか?
リンカーン大聖堂扮するウェストミンスター寺院のシーンは、分割された動画の二つ目(2-3)の残り5分のとこと、三つ目(3-3)の部分の冒頭にありました。


一つ目の撮影ポイントは、入ってすぐ東に向け伸びる「身廊」。

主人公の二人、ロバート・ラングドンとソフィーがウェストミンスター寺院にあるアイザック・ニュートンのお墓にやってくるシーンです。


ちなみに、ウェストミンスター寺院がどんなか?というと
あっちは写真撮影が禁止なので、2回いったけど全然覚えてない…w

検索して写真を探し出しました。こちらがウェストミンスター寺院の身廊↓↓

(出典:こちらのページより)
あら、思ったより似てた。
柱の感じなんかけっこう似てますよね、シンプルな床も。

映画では、この身廊のシーン、上から見下ろす超・俯瞰構図、さらにニュートンが埋葬された頃の昔の映像をCGで重ね映ししてて、ウェストミンスター寺院との違いをごまかしてました。なるほどー。
よく見ると、リンカーンは柱の途中の節が二本、ウェストミンスターは三本。確かに映画は二本です。

ちなみに関係ないけど、下の写真は、身廊から入り口方面を振り返って、さらに天井を見上げて撮ってるんですが、
下のほうのアーチになった入り口部分と、身廊の天井の継ぎ目、中心線が微妙にずれてるのわかる??↓↓


この上って西側の二つの塔が上にあるあたりなんだけど、
嵐だか地震だかでその塔が倒壊しちゃって、完全修復するお金がなかったから、誤魔化しつつ直した名残ですって。

脇道にそれましたが、他に撮影で使われたポイント二つ目、

回廊↓↓

意外と小さかった。
ここでは、突然姿を現した真犯人にに銃で脅され、主人公の二人が歩かされるシーンに使われてました。
映画では壁際になんか像のようなものが置かれてた。

そしてチャプターハウス↓↓

僧侶たちの会議室ですね。
こちらは、真犯人がソフィーに銃を突きつけクリプテックスの謎を解くよう脅し、代わりにラングドンが謎を解きピンチを切り抜けたあの場面の撮影場所です。
けっこうそのまんま映ってます。



こちらの部屋は今でも会議(?)に使われてるそうで、壁際に沿ってぐるりとあるベンチの下にはヒーターがありました。
映画では見えなかったけど。
あと、ステンドグラスはこの大聖堂の歴史を絵で表してるそうで、最後の1枚の窓が透明なのは、“この大聖堂の歴史はまだまだ続いているから…”、だって。


・・・というわけで、CGとかでいろいろ加工はされていましたが、一応検証できたのでした!
満足満足!


せっかくなので、大聖堂の中の他の写真も載せておきます。

ステンドグラスからの光がキレイ。



十字架型の教会の、縦(東西)に伸びる身廊と、横(南北)に伸びる翼廊の交差するところの天井を見上げた写真。この上に中央塔があるのですが、いつもどおり、上りましたよ。



聖歌隊席のあたりは、他の大聖堂同様、彫刻が細かくてほんとに素敵。



そして、映画撮影以外の、リンカーン大聖堂のもうひとつの見どころとして…

インプ(悪魔小僧)伝説。
いたずらをする小悪魔が天使の怒りに触れて石にされたとかなんとか。

こちらのエンジェル・クワイヤ内にあるらしいんだけど…なかなか見つけるの大変。


なぜなら、すんごく小っちゃいからです!
上の写真の、大きなステンドグラスのある東壁の端っこから二つ目の柱の上、

わかる??わからないだろうなー。
人の頭の彫刻がありますよね?その上、こちゃこちゃっとした植物の飾りみたいのがあるけど、その一番下のところに、足を組んだ子鬼が…。ちっさ!

暗いとライトアップされてるからわかりやすい。
このときは写真撮ろうとしたらライトが消えちゃった…。

地球の歩き方にも載ってたから相当に有名な話かと思いきや、
教会のオーディオガイドでは、「地元の土産物屋がこのキャラを売り始めたら人気が出た」みたくクールに解説してた(…と思う)。
思ったよりフィーチャーされてなくて拍子抜けでした。

というわけで、以上、かなり今さら感のあるダ・ヴィンチ・コード撮影現場レポートでした。

このほか、タワーに上った時の写真もあるので、もうひとつ続いちゃいます。