イギリスのお酒事情(ビール、サイダー、ジンジャービア) | イギリス・ケンブリッジ日記

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

イギリスと言えば、パブ。

イギリスは長くパブ文化が根付いているというのは有名な話。

どんな小さな街もパブがあって、地元の人の社交場になっています。


一昔前までは、お昼のランチや、午後のお茶なんかも、パブに行くのが一般的だったとか。

(イギリスでは、仕事中のお昼休みに1パイントくらいのビールを飲むのはOKらしい)


1990年代になって、アメリカのシットコム(ドラマ)「フレンズ」が大ヒットし、主人公たちが集う舞台となったコーヒーショップがブームになり、
コーヒーチェーン文化がイギリスにもやってきて、スターバックスやコスタが幅をきかせるようになってから、

パブでビールやお茶するのも、ついでに“飲み物といったら紅茶!”という文化もずいぶん薄まったとか。


もちろん、ファストフード店の進出で、日中いけるお店の選択肢が昔とは断然違いますもんね。



それは別として、酒屋としてのパブも、経営難からの閉店が相次いでいるそうで。

2007年の禁煙法(パブでの喫煙禁止)も影響があったようだし、


あと最近特に閉店が相次いでいるのは、昨年までの4年間で酒税が4割も増税されたことから、そもそもビールの消費量自体も少なくなってるのだとか。

我々日本人にしてみたら、今でも十分安いように思うけど、それは日本のビールが高いからですよね。

イギリス人にしてみれば、「前はもっと安かった!それこそミネラルウォーターよりも!」という気分なのでしょう。


その上さらにパブを脅かす存在…それは「スーパーマーケット」です。

スーパーマーケットで売られているお酒、ずっと安いんです。


いや、イギリスのパブのビールも1パイント3ポンドとかそれ以下だったりして、そんな高くはないんだけど、

スーパーのパック売りだと440ml缶が1ポンド以下で買えちゃったりもする…。

スーパーや酒屋間の安売り競争激化が原因らしい。


だから、以前は週に何度もパブにいってた人も、今は回数を極力減らして、ほかの日は家でスーパーで買った缶ビールを飲むという流れになってるんだそう。


特に若者のパブ&ビール離れは深刻らしく、ビールよりも手っ取り早く酔えるアルコール度数の高いウォッカやジンなんかをスーパーで安く買って家で飲み、すっかり酔っぱらってからクラブに行く、など、安くすませるようにしてるって。


そういえばマリア先生が「ケンブリッジでも、昔より若者の泥酔者が街に増えたのは実感する、ボトルで強いお酒を飲んで酩酊している子がうようよしていて、物騒になった」と嘆いていました。


とまあ、イギリス人に的には「昔はよかった、なのに今は…」という気分なのでしょうが、


もともとビール好きの私としては、スーパーにいけばお手ごろに手に入るというのもあって、
完璧「毎晩晩酌派」になってしまいました。白米の代わりにお酒飲んでるという。


ここからは個人的に好きなものを紹介します。


まずはビール

せっかくイギリスにきたから飲んでみた、ロンドン・プライド

photo:04


でも、わかってしまった。私はあんまりエールビールが好きじゃない…。

他にアイルランドのギネスなんかもあるけど、あれ、私にはおしょうゆ味に感じられるし…。


結局家ではベルギーのラガー、Stella Artois (ステラ・アルトワ)ばかり飲んでます。安いし。


photo:03

※↑開ける前から容量に明らかな差があり


イギリスにせっかくいるのに、ラガー・ピルスナーにこだわるのは邪道でしょうか^^;

でも、パブで出されるぬるくて炭酸の薄いビールがどうも好きになれなかったら、別に飲まなくてもいいと思うんだ!


旅先でおいしかったのも、いつもピルスナー。


チェコの「Pilsner Urquell (ピルスナー・ウルケル)」

ドイツの「Lowen brau(レーベン・ブロイ)」


そして、ケンブリッジのレストランやファミレスでも

スペイン料理やさんなら「San Miguel (サン・ミゲル)」

イタリアンに入ったら「Peroni(ペローニ)」


というところでしょうか。日本でもおなじみの、普通?のビールたちです。


全然イギリスのビールの話じゃないですね…すすすみません。



で、ビールばかりだと飽きてしまうので、食事によっては、サイダーも。


イギリスのサイダーは、日本でいうシードル(フランス語?)、リンゴの発泡酒のことです。

サイダーももうものすごい種類があるんだけど、いろいろ飲んだ結果、私はこれに落ち着いた↓


photo:01

「Aspall(アスポール)」

あっ、この写真違うな、私が好きなのは、青いラベルの、Aspall Premier Cru というドライタイプです。

なぜならアルコールが7%と高くてきりっとしてて気持ちよく酔えるからw



あとは、一時期はジンジャー・ビアー(アルコールあり)にもはまりました。


photo:02


こちらではジンジャー・エールのことをジンジャービアというようで、

なのでパブで頼むときなど、アルコールの有無を要確認です。

こちらもたくさん種類があります。


アルコール度数が低めでかつ甘みが強いので、最近ちょっとご無沙汰中だけど、

そういえば寒い冬なんかはいいかもな・・・また飲んでみようかな。



あとは、ワインも飲むけど…


長くなったので、それはまた別の記事に。