さらに強い還元剤もあり

さきのドクター中松も目をつけた
水素化ホウ素ナトリウム (NaBH₄)
よりも還元力の強い
水素化アルミニウムリチウム
を開発した男がいる。
どちらもハーバート・C・ブラウン
だが：

水素化アルミニウムリチウム（すいそかアルミニウムリチウム、lithium aluminium hydride）は、組成式 LiAlH₄ で表されるアルミニウムのヒドリド錯体で無機化合物の一種であり、ケトン、アルデヒド、アミド、エステルなどの還元に用いられる。粉末状の強い還元剤であり、水と激しく反応し水素を発生するため、使用する際はジエチルエーテルなどの脱水溶媒を用いる必要がある。LAH （ラー）という略称がよく用いられる。

LAHは水素化リチウム (LiH) と塩化アルミニウム (AlCl₃) を用いて合成される。

4 LiH + AlCl₃ $\rightarrow$

LiAlH₄ + 3 LiCl

この反応は 97%（重量）という高い収率で進行する。反応混合物をエーテルに溶解させた後に、固体として残る塩化リチウム (LiCl) をろ過で除去する。

LAHは水素化リチウム (LiH) と塩化アルミニウム (AlCl₃) を用いて合成される。

4 LiH + AlCl₃ $\rightarrow$

LiAlH₄ + 3 LiCl