昨日、土曜日に東京で

第18回共催講演会
心と体にやさしい重粒子線がん治療

があった。前日に教えてもらって、前からノバホールで知り合いの
音楽会があってそちらを優先したが
後から動画が見られるというので
動画を見た。
その動画は4時間40分と長い。飛ばし見をしても2時間では終わらない。
ヘブニーズの動画も2時間ごえで長いがこちらはさらにその2倍だ。
共済というのはQST病院(量子科学技術)と医療原子力財団の二つの組織だ。
 
しかし何時間もかけてみる価値あることがわかった。
前半の垣添先生の講演はいつもと似ていて相変わらずだが
心温まる内容で何度聞いても良い。
治療と関係ないスライドがたくさんあるが がん治療というものは
がんだけを悩むものではなく人生感とも密接に関わっているものだ。
私は文章を書くときは1ページに一つはイメージを挿入する。
長い文章を一つのイメージでまとめられるからだ。元国立がんセンターの総長でもあられた
垣添先生はご家族の闘病生活とご自分の趣味の山岳登山の話を交えられる。
こういうふうにさまざまなトピックを混ぜるとその人の
人間味が出てくる。
 
詳細の動画は9月9日から2週間の間、希望者に配信される。
ここでいつも気になることがある。
この様な講演会や発表会では最新の治療技術の
発表が期待され登壇者もそのつもりで気合を入れて新しい
データを出すように心がける。
そのために
発表内容の広い拡散を歓迎しないどころか写真の撮影さえ許さない場合が
多々ある。
がん普及を社会に広めるというミッションと
研究者の内容を気密にしたいという気持ちが衝突してしまうのだ。
だからこの動画も例外ではなく
配布の期間が2週間と制限をかけられている。
 
私は原則として公の利益を優先して
有益な動画の配信にこのような制限を設けるべきではないと思う。
 
広く発表するのに抵抗があるのであれば、
そういう場合も確かにある、
それはこの様な場所では発表を差し控えて、
公衆の利益を優先し、たとえがんの治療法などのノウハウは
公開すべきだと思う。
他の医療分野と慣習がことなっても、それが保守的な慣習であれば、
粒子線治療から改革していくべきではないだろうか?
 
医師と患者のオープンな良い関係は既に改革が始まっている。
 
重粒子線医師の威張らない公平無私なへりくだった態度はすこぶる好評なのだ。。
 
それをさらに拡大・改良していくべきだ。