このopn-SATORIという装置は
早く1分子の感度をもっていることを自慢しているのだが
もっと重要な仮説のその塩基配列が病気をおこしているという
コッホの原則についてはなんの言及もしていない。
木をみて森をみていない。
一部転載:
このような背景を受け、2021年、共同研究グループは世界最速の新型コロナウイルスの検出法「SATORI法」を開発しました注1)。SATORI法は、渡邉力也主任研究員のグループが専門とする「マイクロチップを利用した酵素反応の1分子検出技術」と西増弘志教授のグループが専門とする「核酸切断酵素CRISPR-Cas13a[4]」に関する先進技術を融合させたものであり、検体中の標的ウイルスRNAの有無を短時間に判定できる革新性を持っていました(図1)。
しかしSATORI法の検出感度はPCR検査法より低く、また変異株の判定ができないなどの課題を抱えていました。さらに、社会実装を想定すると、臨床現場での効率的な運用を実現するため、サンプル調製から陽性判定に至るまでの感染診断プロセスの全自動化が必要不可欠であり、SATORI法の要素技術の改善ならびに全自動化装置の開発が期待されていました。
図1 独自の新型コロナウイルスの世界最速検出技術(SATORI法)
核酸切断酵素Cas13aと蛍光レポーター、検体のウイルスRNAを混ぜると、特異的にウイルスRNAとCas13aの複合体が形成される。複合体が形成されるとCas13aの酵素活性がオンとなり、蛍光基と消光基がつながった蛍光レポーターが切断される。これをマイクロチップアレイに小分けにして封入すると、ウイルスRNAが存在する微小試験管だけ蛍光シグナルが1分以内に上昇する。マイクロチップの蛍光シグナルの有無を二値化し、そのデジタル信号からシグナル有りの微小試験管の個数をカウントする。微小試験管内にウイルスRNAは1個だけ存在するため、カウントされる試験管の個数はサンプル中のウイルスRNAの個数に相当する。