宮崎大学らがビームダウン式太陽集光装置を
作ってすでに稼働していることを知った。
これはヘリオスタットという装置を880代塔の周りに
配置して太陽光を塔の上に集め、さらにもう一度地上の
一点に送り返すというもので確かドバイにはもっと規模の
大きな集光装置があったはずだ。
宮崎は日照条件がいいとしてもドバイには遠く及ばないので勝ち目は
ないと思うが日本がステップアップするためには
基礎技術を育てておくことは必要だ。
そのスペックは
宮崎大学木花キャンパスに設置した BD 式太陽集光装置 は、地面に配置された 88 基のヘリオスタット(1 次ミラー) が太陽を追尾し、1基あたり10枚の凹面反射鏡(直径50cm) を動かし、880 枚の凹面鏡からの太陽光線を 1 つのスポッ ト(第 1 焦点)に集める。ヘリオスタットにより反射され た太陽光線を中央タワー上部の楕円鏡(2 次ミラー)で再 び反射し、下部の第 2 焦点に集中させる。高密度の集光太 陽ビームが必要とされる高温熱利用実験のために、地上 8m の高さにある実験ステージ上に可動式の光濃縮装置(複合 放物面集光器:Compound Parabolic Concentrator (CPC)) を設置している。図 1 に CPC を用いた集光性能確認試験の 状況を示す。
図 1 ビームダウン式太陽集光装置の集光試験 装置の集熱量は 100kW であり、世界最高水準の集光性能 を有している。CPC の焦点高さ位置での集光分布の最高値 は 1500kW/m 2 を上回り、集光太陽熱による水素製造試験 (1500ºC)にも充分対応できる。