重粒子線治療の普及を妨げるものはその収支予想であった。
かって野村総研なども参入を検討したが収支予想が思わしくないということから参入を断念した。
山形大学は重粒子線によるがん治療に大きな希望を持ちその建設にまでこぎつけ
現在、建設中であるが何しろ山形は東京から見ると過疎地なので
収支が最も難しい位置にある。
見切り発車をしたのだが、現在、収支予想から大幅な赤字が予想され頭を痛めている
私の見解では既存の考え方を大幅に変えることで黒字化ができるのだが、人の頭はなかなか変えられない。

一部転載:
ただ、山形大学の試算は弱気だ。毎日新聞によれば、23年度にフル稼働した際の受け入れ患者は271人としている。収入は最大で9億4850万円となる。山形大学の試算の根拠は、群馬県の先行事例だ。フル稼働した13年度に496人が治療しており、都道府県別のがんの罹患患者数を勘案して推計したらしい。

 この結果、もっとも楽観的な観測で年間約5億5000万円の赤字。8年間で44億円の赤字となる。毎日新聞の記事にある48億8200万円と同レベルの推計となる。山形県内には十分な患者がいないため、国内外に「営業」して患者を集めるか、1人当たりの治療費を555万円以上に値上げしなければ重粒子施設は維持できない。